開幕から1カ月を過ぎ、各球団30試合前後を消化。セは大混戦、パは開幕前の予想を大きく覆す結果となっている。今回は序盤戦12球団の現時点を本誌担当記者が採点してみよう。 ※成績は5月7日時点 ●セ・リーグ編 広島・巨人・DeNA・阪神・ヤクルト・中日 ●パ・リーグ編 日本ハム・ソフトバンク・ロッテ・西武・楽天・オリックス 
他を寄せ付けない投球を見せるエースの菅野[右]
ベスト布陣ならどうなる?
まだシーズンの約4分の1が経過しただけだが、「何のための補強だったのか」と嘆かずにはいられない。FAで獲得した先発候補の
山口俊が右肩違和感で、一番・中堅を期待された
陽岱鋼が下半身の張りで開幕一軍から外れ、いまだ復帰のメドが立たず。同じくFAの
森福允彦は期待外れのパフォーマンスで二軍落ち。トレード加入の
吉川光夫も2試合の先発後、二軍再調整となり、5月7日時点で昨オフの補強“国内組”で一軍戦力となっているのは24歳の
石川慎吾(外野手)だけと、散々。とはいえそんな状況で首位に2.5ゲーム差、貯金3の3位だから、底力は感じる。
12球団1位の防御率を誇る投手陣がその原動力。セでは28年ぶりとなる3連続完封勝利を飾ったエース・
菅野智之が中心で、その菅野とともにハーラートップの4勝を稼ぐM.
マイコラスが堂々の2枚看板。これに
田口麗斗、
大竹寛が3勝で続き、先発6枚中4枚が機能しているのが強み。5番手の
内海哲也、吉川光の代わりにローテ入りした
宮國椋丞が防御率4点以上と波に乗れないのが数少ない悩みの種だが、リリーフでもS.
マシソンの安定感が群を抜いており、新助っ人のA.
カミネロも
澤村拓一不在を感じさせない出来でクローザーを務めている。
4月を12勝12敗とやっと五分で終えたのは、近年課題とされてきた得点力不足によるものだが、5月に入りその打線が上向いている。
坂本勇人、
阿部慎之助、C.
マギーのクリーンアップが好調で、計62打点と総得点の半分以上を稼ぎ出すのは理想の形。打率1割台の
長野久義、
小林誠司にも・・・
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