
現地時間6月11日のエンゼルス戦の6回。先頭打者で打席に入った青木は、5球目を左前に運び日米通算2000安打を達成。地元のファンからも大きな祝福の拍手を浴びた/写真=Getty Images
野球への情熱が生んだ偉業
三塁手は三遊間に寄り、遊撃手は二塁ベース寄りに守る。そんな青木シフトの間を鋭くワンバウンドで抜け左前への安打になった。この瞬間、アストロズの
青木宣親外野手は日本人メジャー野手7人目となる日米通算2000安打を達成した。一塁上で本拠地のファンからスタンディングオベーションを受け、満面の笑みで応え、喜びをかみしめた。
「みんなが拍手してくれて本当にうれしかった。(王手をかけてからは)ここで決めるという気持ちでした」
現地時間6月11日のエンゼルス戦。「九番・左翼」で先発出場した青木は、4回の第2打席で右中間への適時二塁打を放ち、日米通算1999安打に。迎えた6回の第3打席。2ボール2ストライクからの5球目、94マイル(約151キロ)の速球を左前に運んだ。
開幕前に「ここまでヒットを打つとは思ってなかった。ただ、ここまできたら必ず通過するところなので、意識はしていない。世界一になりたい」と語っていた。昨年シーズン終了直後、高度なバットコントロールをアストロズ首脳陣に見込まれ移籍。若く、パワーあふれるアストロズ打線の中で、青木を下位打線に置けば、点が線になると期待したのだ。
メジャー挑戦時の評価は低かった。ポスティングシステムでブリュワーズに移籍後・・・
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