
8月6日●巨人4-5中日[東京ドーム]/写真=大賀章好
抜き去った男たちがすごい。2位が“ガソリンタンク”
米田哲也(阪急ほか。949試合)、3位が“400勝左腕”
金田正一(国鉄ほか。944試合)。先発メーンのレジェンドたちとは「比べちゃいけない」と言うが、中日の42歳左腕・
岩瀬仁紀が成し遂げた金字塔の素晴らしさは変わらない。2014年に左ヒジ痛を発症し、15年は登板なく、16年は大不振。一度は引退を決めた。それでも再び「輝きたかった」と現役続行。今回も記録達成のために“準備された舞台”ではない。通算登板史上最多タイとなった949試合目、8月4日の巨人戦[東京ドーム]は同点で迎えた9回裏二死一、二塁、単独記録は6日の同カード、5対4の9回裏。いずれもヒットを許しながらも無失点のままイニングを締め、4日は勝利投手、6日は相手のボーンヘッドにも助けられ、セーブを挙げている。今季46試合に投げ、3勝4敗2S25H。メジャー記録は1252試合とまだまだ先だが、まずは1000試合登板を目指したい。
おかわり超えの3連発!

8月2日●西武7-4楽天[メットライフ]/写真=内田孝治
西武の快進撃の象徴が、先輩・
中村剛也と同体型から、“おかわり二世”とも言われる沖縄出身の
山川穂高だ。一塁手・
メヒアの不振でつかんだチャンスを生かし、打ちまくった。スタートが10連勝で迎えた2日の楽天戦だ。六番・一塁でスタメン起用され、4、6回と
則本昂大から連続本塁打、8回には
久保裕也から3打席連続弾。自ら「奇跡です」と照れ笑いした。その後も止まらず、3日は猛打賞の3打点、4日勝ち越し、敗れた5日も9回裏、一度は同点に追いつく、いずれも2点適時打を放つ。さらに6日には中村の後の五番に入り、貴重な3ラン。2日から6日までの5試合で20打数11安打、打率.550、4本塁打、14打点。このまま本家おかわり超えなるか。
バースデープレゼント!

8月4日●楽天3-2ロッテ[Koboパーク宮城]/写真=高塩隆
「忘れられない誕生日になったね」。8月4日、64歳の誕生日を迎えた楽天・
梨田昌孝監督。首位快走から故障者続出で失速し、3連敗で順位も2位となっていた。この日も1対2とリードされ、9回裏、最後の攻撃。それでも先頭打者・
銀次のヒットから犠打、敬遠、四球、犠飛で同点。さらに一死一、二塁から
阿部俊人がライトオーバーのサヨナラ打。雨でずぶぬれの中、仲間たちから水を掛けられ(写真)、お立ち台では「うれしいです!全然覚えてないです!」と絶叫した。
夏の花火、華やかながら……

8月5日●巨人8-2中日[東京ドーム]/写真=田中慎一郎
巨人打線が爆発した。
長野久義、
阿部慎之助、
陽岱鋼の3本塁打もあり快勝。これでプロ野球新記録の6試合連続3本塁打以上も達成した。この間の19本中5本塁打の陽の復調も大きいが、
高橋由伸監督が「球場の雰囲気が変わり、みんながつられている」と語るように、四番に座り好調を維持する阿部の2000安打へのカウントダウンもある。8月の月間打率.375で、大記録まで、あと6本と迫る。ただ、それでも6日現在、首位
広島に16ゲーム差、3位
DeNAにも4ゲーム差の4位……。
虎の自力V復活!
これぞエースの矜持だ。8月1日からの対広島3連戦[マツダ広島]は1勝1敗で迎えた3戦目は延長12回引き分けとなった。翌朝、大阪に戻り、その日がヤクルト3連戦の初戦だ。
金本知憲監督はメッセに「1人で頼むぞ」と声をかけると「OK!」と。この日で7試合連続の中5日ながら、被安打4、127球の完封勝利。金本監督も「約束を守ってくれましたね」と目を細める。メッセの通算完封は史上5人目10試合。チームの自力Vの可能性も復活させた。

パが熱くなってきたぞ!/写真=佐藤真一