長いロードが終わり、8月29日に本拠地・甲子園に帰ってきた阪神。水を得た魚のように先発陣、若手&ベテラン野手がグラウンドで躍動中だ。その29日から5連勝で首位・広島を猛追。虎の鯉狩りの予感さえ漂い始めた。 
9月2日の中日戦で3ランを放った坂本[右]をベンチで祝福する虎ナイン/写真=前島進
今の阪神にはエースの
メッセンジャーも、2ケタ勝利を挙げた
岩貞祐太も、そして昨年の新人王の
高山俊もいない。8月中旬は、広島の独走を指をくわえながら見るしかない状況だった。だが、長いロードを終え、甲子園に帰ってきた8月末、その後ろ姿が見えるところまできた。
「上しか見てないし、前しか向いていません!」
金本知憲監督が、後半戦に入ってから常に口にする言葉だ。戦力が飛車角落ちしているように見える中でも、それを補うだけのチーム力が出来上がりつつある。打線では、9月1日の中日戦でドラフト1位の
大山悠輔を101代目の四番に抜てきした。大山もその期待に応えるかのように・・・
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