9月24日、ユニフォームを脱ぐ決断をした2人の選手が、それぞれの引退試合に臨んだ。井口資仁と森野将彦──。輝かしい戦績以上に、ファンの記憶に残る選手たちだった。 
セレモニーの最後はチームメートによる惜別の胴上げ/写真=榎本郁也
ロッテ・井口資仁 偉大な足跡の鮮烈な最終章
まさに千両役者──。井口資仁が自らの花道を飾る舞台で、衰えぬ打棒を見せつけ、チームを勝利に導いた。9月24日、ZOZOマリンでの
日本ハム戦。球団も粋な計らいで最高の舞台を用意する。「マリンフェスタ」のため“青ユニ”着用の予定だったが、井口にとっても思い入れの深いピンストライプに変更。さらに全選手がサプライズで背番号「6」の特別ユニフォームを着用した。詰めかけたファンたちも、井口のためにピンストライプのユニフォームでスタンドを真っ白に染め上げていた。
2回の第1打席、井口は左前に鮮やかに弾き返してスタジアムのボルテージを高めたが、試合は終盤に逆転を許して1対3で9回裏を迎える。先頭の代打・
清田育宏が右前打で出塁し、巡ってきた4度目の打席。この日、最大のボリュームで「ホームラン、ホームラン、い・ぐ・ち!」の
コールが響く。そして、ダイエーでも、メジャーでも、
ロッテでも、持ち前の勝負強さでチームを頂点へ押し上げてきた男は・・・
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