福岡に乗り込んで迎えた日本シリーズ第1、2戦でDeNAは連敗。苦しい幕開けとなった試合を別角度から検証する。 取材・文=滝川和臣、写真=毛受亮介、高原由佳 ※成績・記録は10月30日時点 
先発の井納は試合を作れずに5回途中で降板。DeNAは開幕戦を飾ることができなかった
“大舞台に強い男”を襲った重圧
「73勝9敗」。
ソフトバンクは今季、先制点を挙げた試合では驚異的な強さを誇っており、絶対に先制点を与えたくなかった。当然データは頭に入っている。しかし、開幕戦の先発という大役を託された
井納翔一の強い気持ちとは裏腹に、初回に先頭の
柳田悠岐に中前に運ばれると、二番・
今宮健太が犠打で走者を進め、三番・
デスパイネの左翼越え適時二塁打で先制点を献上。ソフトバンクの立ち上がりの速攻を食い止めることができなかった。
井納は
阪神、
広島とのCSでは2試合に先発し、11回1/3を投げ防御率1.59と日本シリーズ進出の原動力となった。昨年のCSでも2勝を挙げており、“大舞台に強い男”のイメージが定着。日本シリーズでの開幕投手に指名されたのもうなずけた。持ち味は「投球のテンポです。そして、良い意味で開き直ってどんどん攻められること」と常日ごろ、本人が語っているように、リズムよく攻撃的な姿勢が投球の生命線だ。この日は「ブルペンでは調子が良かった」というが・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン