
太い眉毛がチャーミングな外見とは裏腹に、投げれば堂々の150キロをマーク
田中法彦はグラウンドのどこにいてもすぐに分かる。厚みのある上体に大地に根を張ったような下半身。173センチと上背こそさほどでもないが、体重80キロのガッシリした体躯は、他の部員とは一線を画す。そんな田中は中学時代(硬式の三重川越ヤングに所属)から注目されていた投手だった。3年時に記録した最速は142キロ。甲子園常連校だけでも20校から声がかかったという。田中は「一時、県外の強豪私学に行こうと決意した」と明かすが、最終的に選んだのは公立の菰野(こもの)高だった。菰野高には2歳上の長兄(大輔)と1歳上の次兄(和師)がいた。
「僕が野球を始めたのは2人の兄の影響で、小・中も同じチームでした。その兄たちから『プロに行きたいのなら戸田直光監督がいる菰野がいいぞ』と・・・
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