
昨春からチームNo.1打者の象徴である背番号「8」を背負う
「四番、セカンド、中川君。PL学園高校。背番号8」
神宮球場に場内アナウンスが流れるなか、東洋大の右の主砲・
中川圭太は素振りをしながら打席へ向かう。両脚を大きく開き、一度腰を落とす。胸の前でバットの両端を持って地面と平行にすると、上半身を右へ捻って戻し、打席に入る。このルーティンは小学生の頃から続けているものだ。
「一つひとつの打席で気持ちのスイッチを入れています。体を動かしやすくして『よし、行こう』と」
2年春からチームNo.1打者の証である背番号「8」を背負い、3年春から「四番・二塁」を任されている。中川は控えめな笑顔で言う。「東洋大の四番は打って当たり前。チームを勝たせるのが仕事です」
高校3年時にプロ志望届を提出したが、指名漏れ。「もう一度自分を鍛え直して、プロに行けるチャンスを作りたい」と、東洋大へ進学した。
東洋大・高橋昭雄監督(当時)は入学当初からPL学園出身で東洋大OBの
今岡真訪氏(元
阪神ほか)を引き合いに出し・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン