宮崎、沖縄、アリゾナで12球団の一軍春季キャンプが始動した。どの球団も勝利を目指し精力的にメニューを消化しているが、ただ闇雲に汗を流しているのではない。自分たちの戦力を分析したうえで足りない部分を見極め、レベルアップを図る。3月末に幕を開けるペナントレースは、何を武器に戦うのか──。各球団の“強み”を分析すると、それぞれの特長が見えてきた。 ■2018年ストロングポイント 新助っ人 ●ファイターズ その他の強み ・豊富な人材が揃う強固なブルペン ・近藤が本格覚醒へ 捕手起用も視野に 大谷の穴を埋める実力者たち
ファイターズとしては2015年以来、3年ぶりの助っ人5人体制での始動となった。投打に実力派をそろえたメンバーは12球団でもトップクラス。5位からの巻き返しを誓うチームの命運を大きく左右する存在になりそうだ。
3人の新助っ人投手の中で目玉は
ニック・マルティネス。14年にレンジャーズでメジャーデビュー。主に先発として通算17勝をマークした右腕だ。チームにはアリゾナキャンプが始まる3日前の1月29日(現地時間)に合流。「早くチームに慣れたいんだ」という献身的な姿勢で初日から精力的に体を動かし、翌日には早くもブルペン入り。まだ6〜7分程度の力ながら周囲をうならせるボールを披露した。推定年俸は2億円。近年の
日本ハムでは破格の扱いだけに先発ローテーションの軸として期待値は高い。
26歳のロドリゲスも先発タイプの若手有望株であり、マイケル・トンキンもスリークオーターから繰り出す力強い直球が武器で守護神やセットアッパーの最有力候補だ。キャンプ2日目には3投手がブルペンにそろい踏み(写真)。「3人とも想像どおりの良い投手ばかり。早く実戦で見てみたい」と
栗山英樹監督も手応えを口にした。
野手は来日4年目を迎えた
ブランドン・レアードに加え、
オズワルド・アルシアを新たに獲得。メジャー通算44本塁打と、実績と長打力は折り紙付き。
巨人などで活躍した
ペタジーニを彷ふつとさせるスラッガーだ。ビザ取得の関係でキャンプ合流は遅れているが、メジャーに移籍した
大谷翔平の穴を埋める左の長距離砲として期待される。
5人とも十分に戦力として機能できる可能性を高く見ているからこそ、指揮官も気を引き締める。「例年以上にこちらの使い方が問われるシーズンになると思います。どうしたら全員の力をうまく発揮させるかを考えていく」と、うれしい悩みとなっている。
心技体充実の近藤、捕手にも再挑戦中
新助っ人以外でアリゾナキャンプで首脳陣の目を連日クギ付けにしているのが
近藤健介。昨シーズンは規定打席には届かなかったが、打率.413をマーク。天才と評されるバッティングはさらに磨きがかかって間違いなく打線の軸になりそう。守備でも外野と並行して捕手にも再挑戦中であり、もし起用のメドが立てば相手チームにとっては脅威の布陣を形成できる。
指揮官の決意表明 栗山英樹監督「これだけ多くの選手にチャンスがある年はない」
昨年は悔しい思いをして、今年は何が何でも勝たないといけない1年。メンバーも含めて大きく変わったけど、必ずこのメンバーで勝てる形になっていくはずと信じている。それをこれからみんなで見つけていこうと思っている。そういう中で、これだけ多くの選手に(レギュラー奪取の)チャンスがある年もない。そのつもりで強い決意を持ってやっていってほしい。