3月30日にペナントレースが始まり、早くも1カ月が過ぎた。幾つかの球団をピックアップし、ここまでの戦いの傾向と謎に迫ってみたい。 ※4月29日現在 広島・投壊なのになぜ首位?秘密は窮地を救うスーパーリリーバー

長身を利して奮闘するアドゥワ/写真=川口洋邦
球団初のリーグ3連覇を目指す
広島。今季も4月終了時点で首位を走っているが、広島ファンは気が気でない状況だろう。最大の不安は先発陣。
薮田和樹が制球難で中継ぎに回り、
野村祐輔は背中の張りのために4月27日に登録を抹消。開幕先発ローテを守っているのは3投手しかいない状況だ。29日時点で先発の平均投球回は5.88回とクオリティースタートすら珍しくなっているが、それをカバーしているのが、高卒2年目の
アドゥワ誠だ。
身長196センチの大型右腕は今季、開幕から中継ぎとして起用され、10試合連続無失点と獅子奮迅の働きぶり。そのうち4試合で1イニング以上を投げるなど、「困ったらアドゥワ」のフル回転だ。最大の魅力は19歳とは思えない度胸で、これまで7打席背負った満塁のピンチで許した安打は1本のみ。22日の
中日戦(ナゴヤドーム)では、2対3の7回先頭から登板しながらも3連続四球で満塁とした薮田をリリーフし・・・
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