新鋭の躍動はチームに活気をもたらす。そんなブレーク目前の若い力にスポットを当てるインタビュー連載の第3回は、今季ドラフト3位で巨人に入団、打力を買われて開幕一軍入りを果たし、ここまで6試合で先発マスクも任される大城卓三だ。社会人出身の経験値は高く、小林誠司を脅かす存在となることを期待されている。 取材・構成=坂本匠 写真=川口洋邦、榎本郁也(インタビュー)、BBM 
ドッシリとした構えから広角に鋭い打球を飛ばす。スタンドにたたき込む力も十分だ
二軍キャンプでベテランに学ぶ
昨秋のドラフト会議でチームは育成を含む4人のキャッチャーを指名。2位・岸田行倫に加え、今季より背番号27を背負う宇佐見真吾、成長著しい田中貴也など、小林誠司への挑戦権を巡る争いはし烈を極めたが、開幕一軍を勝ち取り、5月20日時点でその小林に次ぐ6度の先発マスク、23試合出場と首脳陣の大きな期待を受けているのが、キャンプを二軍で過ごした大城卓三だった。 ――開幕から1カ月半、プロのサイクルには慣れましたか。
大城 最初は何も分からない状態ですから、ただただ流されるままでした。アマチュア時代は一発勝負のトーナメント。毎日試合ということもないので、毎日試合があることにだいぶ戸惑いました。ただ、もう1カ月半が経ちますから。だいぶ慣れてきたと思います。
――打席でも、マスクをかぶっても、ルーキーらしからぬ落ち着きがあるように感じます。
大城 社会人まで出ていますから。都市対抗や日本選手権の、負けたら終わりの一発勝負、侍ジャパン社会人代表も経験させてもらっていて、緊張をしないわけではないんですが、難なくというか、練習も、試合もすんなり入れたのかなと思います。
――チームが41試合を消化した時点(5月21日時点)でその半分以上の23試合に出場と、順調に出場経験を重ねています。
大城 先発に限らず、代打や試合途中からのマスクと起用法はさまざまにあるのですが・・・
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