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交流戦“V”を狙う燕と獅子

交流戦1位 東京ヤクルトスワローズ 昨季10連敗→今季7連勝 スワローズが“確変”で単独首位!

 

※成績・記録は6月10日現在

バレ砲、雨を切り裂く16号アーチ![6月10日]/対オリックス1勝1敗で迎えた3戦目、バレンティンが初回に3ランを放つ。緑の傘が躍るスタンドをバックに、悠然とダイヤモンドを回った/写真=小山真司


主力が離脱しても勢いは衰えず


 決して万全な状態ではない。4月25日の一軍合流以来、11試合連続安打などバットで存在感を発揮していた大引啓次が、下半身のコンディション不良により6月8日に登録抹消となった。また、チーム首位打者である坂口智隆も、6月5日のソフトバンク戦(神宮)で死球を受けて途中交代。以降はスタメンから外れていた。

 そんな状況でも、全員でカバーできている。特に好調なのが主砲のバレンティンだ。交流戦では価値ある一発を量産している。5月30日のロッテ戦(神宮)では同点の7回に決勝の13号ソロ、6月7日のソフトバンク戦(同)では1点ビハインドの9回に起死回生の同点ソロを放つなど、交流戦8試合で4本塁打と大暴れ。16本塁打と45打点はリーグ2冠だ。

 また、打撃不振で二軍調整が続いていた川端慎吾が6月6日に再合流すると、7日から3試合連続マルチを含む4試合連続安打と本来の調子を取り戻している。交流戦でのチーム打率.248は全体で6位と特筆すべき数字ではないが、9日のオリックス戦(同)では中村悠平が初回に3ランを放つなど、ワキ役の働きも見逃せない。

雄平2発&サヨナラ押し出し![6月7日]/対ソフトバンク3戦目、雄平は2回に先制2号ソロを放つと、1対1と同点の7回には一時勝ち越しとなる3号ソロ。延長10回裏には二死満塁から四球を選び、サヨナラ。歓喜の輪に飛び込んだ/写真=高塩隆


先発が試合を作り救援にも安定感


 目覚ましい活躍を見せているのは打撃陣ではなく、投手陣と言えるだろう。3カード終了時点でのチーム防御率2.70は堂々の12球団トップ。5月11日までに4勝をマークしていたブキャナンは、その後は2連敗とやや調子を落としていた。それでも交流戦に入ると本来の投球を取り戻す。2試合連続7回1失点と試合を作り、チーム7連勝の立役者となった。

 それに加えて、エース・小川泰弘の“復活”も大きい。昨年9月に右ヒジを疲労骨折し、10月に手術を行った。開幕には間に合わなかったが、5月13日に先発復帰を果たす。いきなり2連敗とブランクの影響を感じさせたが、交流戦に入ると6回2失点、7回1失点と好投を続け、今季2勝目を手にしている。

 中継ぎの奮投も際立っている。6月9日のオリックス戦(神宮)では、2回3失点とピリッとしない先発の原樹理に見切りをつけ、3回からカラシティーを投入。すると5回1安打無失点と完ぺきな投球でチームに流れをもたらした。決して層が厚いわけではないが、弱体の下馬評を覆す活躍を見せる投手陣が、快進撃を支えている。

ライアン、“復活”の2勝目[6月10日]/今季5度目の登板で、今季最長の7回を投げて1失点の好投。エース・小川が完全復活をアピールする2勝目をマークした/写真=小山真司

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