今季、明大からドラフト1位で西武に入団した左腕が徐々に本領を発揮しつつある。シーズン後半から投壊気味だった一軍リリーフ陣の一員となり、ここまでまずまずのピッチング。輝き始めた背番号19。ストレート、スライダーを主武器に“打てそうで打てない”不思議な投手を極めるプロ野球人生がスタートした。 取材・構成=小林光男 写真=小倉元司、BBM フレッシュ球宴で得た新たな考え
キャンプからA班(一軍)に帯同していた齊藤大将だが、オープン戦では打ち込まれた。3試合に登板し、防御率11.37。計6回1/3で6四死球と制球もままならず、痛打を浴びた。投げ方を見失い、失意のまま一軍から離脱。二軍でもなかなか思うような結果を残すことができなかった齊藤だが、考え方を前向きにさせる瞬間があった──。 ──今シーズン、ここまでを振り返って感想は?
齊藤 最初は全然うまくいきませんでしたね。何をやってもダメなことが続いて、「どうせうまくいかない」と先にネガティブに思うことが多くなってしましました。前半戦終了まで、そういった状態は続きましたね。当然、それだとまったく面白くないですよね。
──そこから抜け出したきっかけはあったのですか。
齊藤 フレッシュオールスターに出場したことですね。
──出場が決まった際のコメントは「いいきっかけをつかむことができるよう、全力で投げたいと思います」でした。
齊藤 結果を残していたから選ばれたわけでもなかったですから。
──イースタンでは17試合に登板し、0勝5敗1S、防御率5.63。確かに成績は良くなかったです。
齊藤 それでも栄誉ある舞台に選ばれたわけですから、何かをつかんでチームに戻ってこなければ意味がないと思ったので。ほかはしっかり結果を残している選手が大半。そういった選手を見ていると、すごく・・・
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