10月3日、球界に激震が走った。クライマックスシリーズへ向けた最後の戦いが続く最中、巨人・高橋由伸監督の今季限りでの退任が明らかになったのだ。チームは原辰徳前監督最終年から、球団ワーストタイの4年連続V逸中。迷える巨人は果たしてどこに向かっていくのだろうか。まずは高橋監督退任の経緯について整理する。 
退任を明らかにした翌10月4日、広島戦[マツダ広島]に勝利し、巨人ファンの声援に応える高橋由伸監督。その瞳には何が映っていたのだろうか
監督生活は謝罪からスタート
突然の発表となった。10月3日、夕方。巨人の山口寿一オーナーが都内の球団事務所で報道陣を集め、高橋由伸監督が今季限りで退任することを明かした。「高橋監督から『責任をとって辞めたい』という話がありました。3年間、優勝から遠ざかっているので、その責任をとりたいということでした」。指揮官からその意思を伝えられたのは先週のことだった。「本人は非常に決意が固かった」。慰留できる余地はなかったという。
一度回答を預かった上で、数日後には了承。山口オーナーは「戦力面で十分なバックアップができなかった。日ごろから申し訳なく思っていたので、率直に伝えました」と明かした。この事実を公にした3日は、まだレギュラーシーズン2試合を残し、クライマックスシリーズ(CS)の出場権を懸けた熱戦が繰り広げられていた。高橋監督も戸惑う。選手も動揺する。公表のタイミングには疑問の声も上がったが・・・
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