週刊ベースボールONLINE

NEWS PICK UP

史上3位タイ・130得点で華添える!ヤクルト・山田哲人が前人未到 3度目のトリプルスリー達成

 

シーズン最終安打は10月8日の阪神戦[神宮]、2回に放った三塁内野安打だった


 日本プロ野球史上初となる3度目のトリプルスリーを達成した。ヤクルト山田哲人は試合後、「個人的目標にしていた。素直にうれしい」を語り、安どの表情を浮かべている(複数達成も山田のみ)。

 今季最終戦となった10月9日のDeNA戦(神宮)。「二番・二塁」で先発出場した山田哲は、2打数無安打2四球で7回に交代。最終成績は打率.315、34本塁打、33盗塁と、2年前の前回とは違い、いずれの部門でも余裕を持ってフィニッシュした。8月24日のDeNA戦(神宮)で30号ソロを左翼席に運び、まずは第一関門を突破。そして8月31日の広島戦(神宮)で30盗塁をクリア。あとは打率3割台をキープするのみとなっていた。

 今季は開幕から一番を任され、途中から三番に定着。青木宣親が負傷離脱したシーズン終盤は代役として二番にも座った。序盤から打率2割台が続いたが、5月19日に今季初めて3割に乗せるも、以降も再び2割台に逆戻り。それでも7月20日に3割復帰を果たすと、夏場に一気に調子を上げ、大台を割ることなく最後まで駆け抜けた。

 冒頭でも触れたとおり、開幕前から「トリプルスリー達成」をはっきりと公言してきた。もちろん、そのための準備を地道に継続。昨季は内角をえぐられることで、それを意識するあまり上半身が投手寄りとなってしまい、自身の打撃フォームを崩された。左肩の開きも早くなり、ボールとの間(ま)も取りにくくなっていた。「軸にパワーを乗せて、全部ボールに乗せる」。この意識を強く持ち、スイングを繰り返す。これにより自らの「型」を取り戻した。昨季の不振を乗り越えた末の大記録だけに、これまで2度とはまた違った価値のあるトリプルスリーと言えそうだ。

シーズン最終戦となった10月9日のDeNA戦[神宮]終了後、トリプルスリー達成のお祝いとしてマスコットのつば九郎から花束を受け取る


 ただし、山田哲はただ個人記録を追い求めていたわけでない。「達成すればチームのためになっているということだから。ヒットを打って、本塁打も打って、盗塁も決めて勝利に貢献する」。自らが定めた“ゴール”はここだった。さらに見逃せないのが、1950年の藤村富美男(阪神)に並び、プロ野球史上3位となったシーズン130得点。打つだけでなく、盗むだけでもない。常に先の塁を狙う走力で誰よりも多くホームに生還し、勝利につなげてきた。今季における燕の「再生」は、山田哲の存在なくしてあり得なかった。

■歴代トリプルスリー達成者
1950 岩本義行(松竹).319 39本34盗塁
1950 別当薫(毎日).335 43本34盗塁
1953 中西太(西鉄).314 36本36盗塁
1983 簑田浩二(阪急).312 32本35盗塁
1989 秋山幸二(西武).301 31本31盗塁
1995 野村謙二郎(広島).315 32本30盗塁
2000 金本知憲(広島).315 30本30盗塁
2002 松井稼頭央(西武).332 36本33盗塁
2015 柳田悠岐(ソフトバンク).363 34本32盗塁
2015 山田哲人(ヤクルト).329 38本34盗塁
2016 山田哲人(ヤクルト).304 38本30盗塁
2018 山田哲人(ヤクルト).315 34本33盗塁
HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング