イチロー引退。その姿を感慨深く見つめていた一人だ。中西太氏。1995年にオリックスのヘッドコーチに就任。当時の監督、故・仰木彬氏とは無二の親友でもあった。 
キャンプでイチローに指導するオリックス時代の中西氏。打撃についはほとんど何も言わなかったとか
汗をかき、恥をかく
イチローが引退した。もう45歳。1年近く実戦を離れていたし、そろそろかな、と思っていた。
あの東京ドームのセレモニー、球場を1周したシーンはよかったね(3月21日)。あれだけの大観衆の大歓声に送られ、イチロー本人もそうだろうし、球場やテレビで見ていた日本のファンにとっても感動のシーンだったと思う。
アメリカに行って、大変な努力をしたんだろうが、日本人がアメリカに行って通用するタイプのバッターであることは確かだった。大谷(
大谷翔平)がエンゼルスに行って変わるかもしれんが、やはりメジャーの世界で日本人バッターがパワーで勝負することは簡単じゃない。足が速く、ヒットを打つのがうまいタイプのほうが勝負できる。ただ、彼は通用しただけじゃなく、向こうで日米通算の最多安打記録をつくり、首位打者も2度。素晴らしいことだね。
考えてみると、近鉄の野茂(
野茂英雄)、オリックスの田口(
田口壮)、
ヤクルトの岩村(
岩村明憲)やら、ワシと接点のある子たちがメジャーに行って、何人も大成功している。
球界では、特にオリックスからが多いというが・・・
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