2019年のチームスローガンは『奪Sh!(ダッシュ)』。優勝を奪うという意味とともに、“走り”を想像させる言葉は、23歳のスピードスターにぴったりだ。上昇カーブを描く成長も加速させていく。 取材・構成=菅原梨恵 写真=湯浅芳昭、BBM 挫折を経てつかんだ支配下
プロ入り2年目の今季、プロキャリアの階段を一気に駆け上った。入団時からのアピールが実り、開幕前に背番号を「121」から「23」へと代えた周東佑京は、足を武器に一軍戦力として定着しつつある。しかし、ここまでの道のりは、決して平坦ではなかった。 ――前半戦を自己採点するとしたら何点でしょうか。
周東 50点くらいですかね。
――理由を聞かせてください。
周東 一軍でも“できる部分”というのは自分の中で分かりましたが、できる部分よりも自分に足りない部分のほうが多く見つかったと思うからです。
――“できる部分”とは具体的には。
周東 走塁ですね。特に速さだけなら、一軍でも通用するなと思いました。状況判断などは、まだまだですが。
――では、逆に足りない部分はどこでしょうか。
周東 それ以外の全部ですよ(苦笑)。バッティングも、守備も……。特に守備は、もっとできないといけないと思いました。
――スタメンで出ていた5月ごろは9試合連続安打などもあり、すごくバッティングの調子も良かったのではないですか。
周東 あのときは、ただ何も考えずにやっていただけなので。がむしゃらでした。今も1試合1試合、一生懸命なんですけど、振り返って見れば、今ほど考えてなかったなと思いますね。今は打席の中でも外でも、いろいろと考えてしまっています。
――2018年に育成選手で入団しました。1日も早く支配下に、とやっていたと思います。プロ入り後、支配下になるためにどんなことに取り組んでいましたか。
周東 やはり自分のいいところを伸ばそうと思いました。一番は・・・
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