ここではプレミア12に挑む侍ジャパンの戦力を分析するとともに、東京2020オリンピックの前哨戦(一部五輪予選を兼ねる)とも言われる大会を展望する。 
稲葉篤紀監督には大会前からさまざまな困難が降りかかる
【ディフェンス】岸発熱で先発再編
大会を前にさまざまなアクシデントに見舞われた。まず、左のクローザーと期待されていた
松井裕樹(
楽天)、タフなリリーバーとして短期決戦で力を発揮しそうだった
森原康平(楽天)の辞退に始まり、10月21日からの強化合宿中には、日本シリーズを戦っていたため、シリーズ終了後に合流予定だった
千賀滉大(
ソフトバンク)の辞退も判明(3選手の辞退理由はいずれも故障によるもの)。千賀については「日本代表の先発陣の大きな柱として引っ張っていってもらいたい」と稲葉篤紀監督も期待をかけていただけに、チームには大きな激震が走った。
その後、
大竹寛、
嘉弥真新也、
甲斐野央とリリーフ3投手を追加招集したチームは、投手陣の再編成を行うこととなったが、台湾で行われるオープニングラウンド(3試合)で先発予定だった
岸孝之が沖縄での第2次強化合宿中の発熱の影響で調整が遅れ、再々編成を余儀なくされる事態が発生。急遽、中継ぎで調整をしていた
高橋礼を先発に配置換えし(今季は先発で12勝)、
山口俊、高橋、
今永昇太をオープニングラウンドの先発に立てることとなった。
日本に戻ってからのスー
パーラウンド、決勝(または3位決定戦)では7日間で5試合のタイトなスケジュールのため、台湾ラウンドでは中継ぎ(第2先発)の
大野雄大が先発に加わる可能性が高く、ここに岸(台湾では中継ぎで調整予定)も加え、最終的に5投手で乗り切る。
抑えは今季セのセーブ王・
山崎康晃の一択。連投も辞さない覚悟を示しているが・・・
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