シーズン開幕直後にレジェンド、イチローの引退でスタートした2019年。今季は西武から菊池雄星がマリナーズに移籍し、6人の日本人メジャーが世界一を狙った。それぞれにチームの中心選手として活躍したものの、3年ぶりに日本人選手は誰もワールド・シリーズに進めなかった。 写真=Getty Images ※メジャー公式戦に出場した日本人選手のみ、イチロー選手を除く 
エンゼルス/投手・DH 2019年打撃成績 106試合110安打18本塁打62打点12盗塁、打率.286
大谷翔平 「打者専念」で大きな期待も先天性のケガ発覚で悔しいシーズンに
ケガから復帰し、ケガで終わったメジャー2年目だった。もちろん
大谷翔平自身も悔しい思いがあったはずだ。2018年10月に右ヒジのトミー・ジョン手術を受けた後、リハビリを終えて戦列に戻ったのは5月7日のタイガース戦だった。「二刀流」を封印し打者に専念する形で、エンゼルスのチームもファンも大きな期待をかけた。
与えられた場所は「三番・DH」。二番にメジャー最高のスーパースター、マイク・トラウトを置き、相手投手に恐怖を与えられる組み合わせだった。復帰後5試合目のツインズ戦で左中間に特大の今季初本塁打を放ちエンジン全開を予感させた。6月8日のマリナーズ戦では、花巻東高の先輩でもある菊池雄星から、左翼席へ6号本塁打も放った。
そして5月13日のレイズ戦で日本人メジャー初となるサイクル安打を達成した。それもまずは本塁打から始まり、二塁打、三塁打と難しいヒットを決めてから、最後にセンター前へと放ち記録を達成させた。
「(ベンチ)裏では言われてたので意識はしていました。偉大な先輩がいる中で達成できたというのは素直にうれしいですし、もっともっとそういう活躍ができるように今後も頑張っていきたいなと思っています」と素直に喜びを表現した。
1900年以降、投手で2勝以上を挙げた選手がサイクル安打を達成したのは、ジョージ・シスラー以来史上2人目であった。また98年(1921年)ぶりという快挙でもあった。
その後も快調な打撃を続けて、6月27日のアスレチックス戦では早くも10号本塁打を放った。日本人メジャーで入団以来2年連続で2ケタ本塁打を放ったのは5人目の記録となった。さらに盗塁にも積極的にトライし、2年連続の2ケタ盗塁となる「12」を記録した。
だが・・・
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