本塁打増により得点力は確実にアップした。しかし、先発・リリーフとも軸が定まらず、投打のかみ合わせは最後まで悪いまま。3年連続でCS進出を逃すことになった。 
就任2年目の井口監督のもとで着実な戦力アップは果たしたものの、優勝を争うにはまだまだ力不足だ
柱不在の先発ローテ
戦力の底上げが成されたことは確かだろう。シーズン最終戦までAクラス入りの可能性を残し、借金の数は昨季の22から1まで減少させた。しかし、就任2年目の
井口資仁監督が「優勝するには大きなカベがある」とシーズンを振り返ったように、上位をうかがうにはまだまだ改善すべき点が多い。その事実をあらためて突き付けられたシーズンとなった。
簡潔に言えば先発陣が踏ん張れず、投打がかみ合わなかった。象徴的だったのが4勝10敗と出遅れ、最下位からの出発となってしまった開幕14試合の戦いだ。この間、新加入の大砲
レアードが開幕10戦6発を放つなど、14試合で48得点と極端に打線が停滞していたわけではない。だが、先発に白星がついたのは1度、逆に先発に黒星がついたのは8度。打線が得点を奪えば投手陣がやすやすと失点し、投手陣が踏ん張れば打線が沈黙する。この悪循環はシーズン最後まで続いた。
最初の誤算は・・・
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