2020年が明ければ、ドラフト戦線も本格化していく。「対象選手」を目当てに、各球団のスカウトが現場の指導者へ挨拶を行う。ドラフトとは、どこで縁が生まれるか分からない。高校、大学、社会人に分けてプロが熱視線を注ぐ有力選手を掲載する。 
ドラフトとは、当日まで何が起こるか分からないのが醍醐味。NPBスカウトの地道な作業が始まっていく
【高校生】中森&来田の明石商高コンビに注目
2019年まで3年間のドラフトは高校生が主役だった。第1回1巡目入札の顔ぶれを振り返ってみる。
【17年】早実・
清宮幸太郎(高校生最多タイ7球団重複→
日本ハム)、広陵高・
中村奨成(2球団→
広島)
【18年】大阪桐蔭高・
根尾昂(4球団→
中日)、報徳学園高・
小園海斗(4球団→広島)、大阪桐蔭高・
藤原恭大(3球団→
ロッテ)
【19年】大船渡高・
佐々木朗希(4球団→ロッテ)、星稜高・
奥川恭伸(3球団→
ヤクルト)、東邦高・
石川昂弥(3球団→中日)桐蔭学園高・
森敬斗(単独指名→
DeNA)
さて、20年の傾向はどうなっていくのか。露出面でいくと、やはり、高校生の名前が挙がってくる。19年12月以降、センバツ高校野球大会の出場候補校の取材を進めていく中で「ライバル」として最も名前が挙がってくるのが、明石商高コンビだ。
本格派右腕・
中森俊介と俊足好打のリードオフマン・
来田涼斗。2人とも1年夏から甲子園の土を踏み、19年には中心選手として、春夏連続で4強進出を遂げた。20年春のセンバツ出場への貴重な資料となる19年秋の近畿大会8強。大阪桐蔭高との準々決勝では3対4の接戦の末に惜敗を喫した。近畿地区の一般選考枠は「6」と当落線上にいるものの、1月24日の選考委員会で選出されれば4季連続甲子園。2020年春、最も脚光を浴びることとなるだろう。
中森は昨夏の甲子園準々決勝(対八戸学院光星高)で自己最速151キロを計測した。来田は2年春の準々決勝(対智弁和歌山高)で、史上初となる先頭打者&サヨナラ本塁打の離れ業。同夏の準決勝(対履正社高)でも先頭打者アーチを放ち、超攻撃的な一番打者として注目されている。
甲子園実績では星稜高・・・
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