
「10.8」で胴上げ投手となった桑田投手の活躍はボクもとてもうれしかったです
遺伝子レベルで受け継がれる、理に適ったカラダの操り方
1987年に
日本ハムの「トレーニング・コーチ」として野球の世界に足を踏み入れたボクは、「コンディショニング・コーチ」として過ごした3年間のダイエー(現
ソフトバンク)時代を通じ、「科学的なトレーニングで筋力だけをアップさせてもパフォーマンス向上には直結しないのではないか」「ほかに重要な要素があり、それをまだ見つけることができていないのではないか」と思い始めるようになります。そこで球団を離れ、より選手を主体に置き、選手に合ったパフォーマンス向上の本質を探究する旅に出ました。
時間を少し先に進めます。2011年、
星野仙一さんが監督に就任したタイミングで、ボクは
楽天に入りました。星野さんにOKをいただき、「トレーニング・コーチ」や「コンディショニング・コーチ」とも違う、新しい肩書をいただいたのです。
それは「パフォーマンス・コーディネーター」。あらためて「パフォーマンス・コーディネーター」とは何か。スポーツ選手の身体技能(パフォーマンス)の調整・調律をし、ヒトが本来、生まれ持っている理に適ったカラダの操り方を育み、磨くことに加え、心技体にプラス戦術・戦略を加味しながら、選手のパフォーマンス向上をトータルでサポートすることが役割になります。
投げること、打つこと、走ること、守ること。野球選手に要求されるパフォーマンスを丸ごと「トータルコーディネート」することで、選手の“個”のポテンシャルを最大限に引き出していく。それがひいてはチーム力のアップにつながる。そうしたトータルでの役割を期待され、楽天に「パフォーマンス・コーディネーター」として迎え入れていただいたのです。
このころには、より直接的にパフォーマンスを上げる方法論、今ボクたちが掲げている「操育」の原型となる・・・
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