開幕の延期を決定した日本プロ野球だが、いまだ再開幕日の決定はなく、3月12日には、専門家チームから応援方法のリスク評価に関する提言書も公開された。日々状況が変わっているが、ここでは3月15日までの動きを整理していきたい。 
無観客の札幌ドームではファンからのメッセージが座席に張り付けられた/写真=高原由佳
あらゆる可能性を想定
3月12日、日本野球機構(NPB)とJリーグが合同で設置した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第3回目の後、12球団の代表者会議が行われた。すでに3月20日に予定されていたプロ野球の開幕延期は決まっている。代表者会議の後で、再開幕の日程が発表されるのではと注目されたが、4月10日以降を目指す方向性が確認されただけで終わった。決められなかった理由についてNPBの斉藤惇コミッショナーは「状況が流動的なので、開幕日としてひとつの日を確定することはできない。今後も専門家に助言をいただきながら日々の状況を見極めようと思います」と語った。
3月20日から公式戦として予定されていたカードは、原則として練習試合として開催されることも確認。ただ、もともと東京オリンピックもあって、例年より1週間前倒しの開幕日程が組まれ、それに向け、オープン戦前から多くの練習試合が組まれていた。仮に開幕が4月下旬以降となれば、試合数の増加により当然、選手の肉体的、精神的疲労の蓄積、故障のリスクも増えていくだろう。この会議では開催球場、試合開始時間、1カードの試合数などは球団同士の話し合いで決定するとなった。
もう一つの問題として・・・
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