異例のシーズンの中、スタメンも例年に比べ変動が激しい。果たして現状の12球団のベストスタメンとは。そして過密日程を戦い抜くためのカギを握るのは何番の誰なのか。四番特集に続く立体企画として、12球団の最新打順を検証していく。 ※情報は7月2日時点 
飛距離十分の一発も放つなど波に乗る栗原がリードオフマンにハマりつつある
上がらないチーム打率
グラシアルと
デスパイネ、
中村晃らを欠く中で、
工藤公康監督は「結果で判断」の言葉どおり、練習試合を経て
内川聖一を二軍スタートとするなど、今持てるベストメンバーで開幕を迎えた。そこから、過去のシーズン同様に、相手投手との相性、選手個々のコンディションなどを考慮して打線を組んでいくのが工藤流。なお、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で過密日程の120試合、パ・リーグに関しては8月の最終週まで1カード6連戦と異例のシーズンとなるだけに、これまで以上に柔軟な選手起用が予想された。
しかし、ふたを開けて見れば、7月2日現在(以下同)、打順は毎日変更。しかも同じ組み合わせは1度しかない。予想を超える超積極的采配の理由は、打線のつながりが不十分だからだ。
バレンティンや
松田宣浩の不調などから、クリーンアップでさえも定着はさせず。開幕8試合目には練習試合で衝撃を与えた「二番・
柳田悠岐」をさっそく繰り出すなど、試行錯誤が続いている。
それでも、チーム打率は.220、得点圏打率はリーグ最下位の.216と浮上のきっかけはつかめていない。苦しい中での光明は、開幕5戦目から一番に固定されている
栗原陵矢だ。開幕後も好調をキープし、勢いある打撃でチームを盛り立てている。また、休養を取りつつの試合出場ながら、
長谷川勇也が四番起用にも応える頼もしさを見せる。(※長谷川はその後、故障のため登録抹消)
3年連続リーグ最多本塁打をマークするなど、もともとの爆発力は期待できる。力を最大限に発揮できる組み合わせを早く見つけて、攻撃からいい流れを生み出すのが理想だ。
BASIC ORDER
(一)△
栗原陵矢 しっかりとしたスイングで快音連発の新鋭
(遊)
今宮健太 小技だけでなく長打力もあるつなぎ役
(中)△
柳田悠岐 選球眼にも優れたフルスイングの飛ばし屋
(指)
W.バレンティン リーグが変わっても本塁打量産を誓う大砲
(左)△
長谷川勇也 勝負どころで抜群の集中力を発揮する打撃職人
(右)△
上林誠知 低めのボールを芸術的な一打にする巧打者
(三)
松田宣浩 独自の感覚でタイミングを合わせてくるベテラン
(二)△
牧原大成 攻走で積極果敢に仕掛けていくチャンスメーカー
(捕)
甲斐拓也 力強くなった打撃でも貢献度を高める強肩正捕手
【OPTIONAL ORDER】 (一)△栗原陵矢
(中)△柳田悠岐
(左) W.バレンティン
(指)△長谷川勇也
(右)△上林誠知
(二)
川島慶三 (遊)△牧原大成
(三) 松田宣浩
(捕) 甲斐拓也
※△は左打ち
2020打線のキーマンはこの男だ 柳田悠岐
超攻撃型での強烈インパクト 二番に強打者を置くスタイルはいまや珍しくなくなった。
ソフトバンクの場合なら、背番号9が適任者だ。先発の不安定な立ち上がりを攻め、得点につなげる。7月2日現在、二番に座った3試合での打率は.250(12打数3安打)とそれほど高くはないものの、2試合連続、ともに初回に放った2本塁打のインパクトは強烈なものがあった。これまで同様、三番を基本にしつつ、時折見せる“超攻撃型”は相手バッテリーには脅威だろう。