2020年甲子園高校野球交流試合が8月10日から計6日間、阪神甲子園球場で行われた。今年3月に開催予定だったセンバツ32校を招待。昨秋の新チームから着実に力を発揮してきた逸材たちが「1試合限定」で持てる限りのアピールを見せた。 甲子園球場のネット裏の上部に、NPBスカウト座席スペースが設置された。各球団の関係者は十分な間隔を取って対象選手に目を光らせた
将来性、個性、潜在能力。今後に期待の高校球児
招待校32校で計16試合。今回の交流試合は原則「無観客試合」であったが、主催者である日本高野連は将来のある高校球児のために、NPBスカウトの1球団2人以内の入場を認めた。例年は全国から12球団のスカウトが集結して、多くのプロの目で最終確認の場となるが、今回はやや異なった。計6日間を通じて2人のみで全試合を視察する球団もあれば、5人ほどで担当試合を回す、また、前半日程(8月10〜12日)と後半日程(15〜17日)で、完全にメンバーを分類する球団もあった。
ロッテ・
永野吉成球団本部プロ・アマスカウト部長は全体的な総括として今交流試合についてこう語った。
「新型コロナウイルスの関係で、例年よりも調整が遅れているのは確かです。果たして8月のパフォーマンスかと言えば、違うでしょう? ということになる。もちろん、これは子どもたちのせいではありません。3〜5月にかけて、大事な時期に練習ができず、いくら自主トレで個々が技術を伸ばしていたとはいえ、練習試合などで競い合う相手がおらず、高めるには限界があった。合同練習会(甲子園=8月29、30日、東京ドーム=9月5、6日、
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大学進学か?プロか?二者択一の決断に注目
今回の交流試合を通じ「BIG3」が形成された。ドラフト1位候補に挙がったのは中京大中京高の154キロ右腕・
高橋宏斗と明石商高の151キロ右腕・
中森俊介、智弁和歌山高の・・・
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