一体何が起こったのか。中日ファンだけでなく、プロ野球ファンの誰もがそう感じているだろう。中日のエース、大野雄大だ。竜の左腕が突如、覚醒した。 
もはや完投が当たり前。圧巻の投球を続ける竜のエース/写真=松村真行
今季18試合目の登板となった10月22日の
DeNA戦(ナゴヤドーム)は1対0のシャットアウト。5年ぶりとなる2ケタ勝利に到達したが、10勝のうち6勝が完封だから恐れ入る。しかも継続中だった連続イニング無失点は球団記録(
大矢根博臣の40.1回)を64年ぶりに更新して45まで伸ばした。初回の1点を最後まで守り抜いたエースが、安堵の表情で口にした。
「今日はいろんなことが詰まった試合でした。自分が最後まで投げ切ることで、チームにプラスのことが生まれると思って投げました。今日だけは褒めてください」
優勝は絶望的になったものの、チームは8年ぶりのAクラス入りを目指して大事な戦いを続けているから、エースとして負けられなかった。
今年は3年ぶり3度目の開幕投手を務めたものの・・・
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