日米通算905試合に登板したリリーバーが、現役最後のマウンドに上がった。「引退を撤回するつもりで」と臨んだ906試合目、鉄腕のラストピッチをお届けする。 
最後まで笑顔だった五十嵐。ファンとチームを、心から愛していた[写真=桜井ひとし]
ファンは皆、緑のユニフォームに身を包んで、
五十嵐亮太の登場を待っていた。「TOKYO燕プロジェクト」のイベントが行われた10月25日の
中日戦(神宮)の8回表、「ピッチャー・五十嵐」が
コールされると、1万4484人の観衆は大きく沸いた。
同級生の
石川雅規や“ロケットボーイズ”の相棒である
石井弘寿コーチ、かつて“勝利の方程式”を形成した
高津臣吾監督らが見守る中、日米通算906試合目の投球。五十嵐の初球、143キロの直球で、
シエラを三ゴロに打ち取った。
受け取ったラストピッチのボールは、スタンドに投げ入れた。帽子を取り、笑顔でファンにあいさつ。さわやかな、五十嵐らしい最後のマウンドだった。
引退セレモニーでは・・・
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