プロの世界へ飛び込み、今後、厳しい生存競争を勝ち抜くには、首脳陣の評価を得る必要がある。その出発点として、NPBスカウトの心をつかんだ高い技術。努力を重ね、積み上げた6人の個性を深掘りしていく。 取材・文=矢崎良一 写真=橋田ダワー 
広島の本拠地は内野天然芝と土のマツダスタジアム。鉄壁のディフェンス力がカープのピンチを救うはずだ
その「超」の付く強肩は、数字の面でも実証されている。
育英高2年冬、用具メーカーによる測定で、約2000人の中で全国1位となる遠投128メートルを記録した。大学のグラウンドでは、バックネット前から投げて120メートル以上向こうのバックスクリーンに軽々とボールをぶつけ、「自分より(肩の)強い人は見たことがない」と胸を張る。
この強肩があるから、「とにかく(ゴロを)捕ってしまえば一塁でアウトにできる」という意識が土台にある。だからこそ、常に「捕る」ということにこだわって練習してきた。
高校時代の恩師・安田聖寛監督からは・・・
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