
ミットを下げるのはいいが、投手が球を離すまでは上げていたほうがいい、とダンプさんは言う
動くなら影響のないように
──では、早速、前回(
第29回「ダンプ捕手講座1」)の続きといきましょうか。
D その前にちょっと遊びを。よく子どもたちに野球を教えるときやるんですが、55×55の答えはいくつだと思いますか。ダメですよ、スマホ使って計算しちゃ。え? まだガラケー? そうでしたね(笑)。若いんだから、そんな後ろ向きになっちゃダメですよ。え? 余計なお世話? まあ、そう言われちゃ仕方ないですね(笑)。で、答えは分かりましたか。もしかしたら5×5で25で2繰り上がって……とか暗算してませんか。答えは3025です。85×85は分かりますか? これは7225です。95× 95 は9025……(しばらくこれが続く)。もう分かったでしょ。決まりがあるんですよ。一瞬で計算できる数式がね。
──すいませんが、分かりません(苦笑)。時間もないので、またあとで教えてください。
D あきらめが早いですね(笑)。もう少し頭を使わないと、僕より先にボケちゃいますよ。でも、これがリードのときの考え方なんですよ。データって1つじゃないでしょ。このバッターは高めの真っすぐが得意となっても、ピッチャーの得意な勝負球も高め真っすぐかもしれない。1打席目では、それで簡単にポップフライにしたかもしれないし、状況的にはフライよりゴロで併殺を取りたい場面……とか、いろいろある。それをいちいちすべて思い出して組み合わせるより、そのパターンを僕のコンピュータに入れておき、ピピピと瞬時に計算するわけです。
──よかった。野球に関係ない単なるダンプさんの自慢話かと思っちゃいました。野球の自慢話ならどんどんしてください(笑)。では、本題に入りましょう。今回はダンプ流捕手講座第2回です。まず、キャッチャーを見ていると、捕球するとき、1回ミットを下げてから上げる動作がありますが、ダンプさんはどうやっていましたか。
D 僕はしなかった。ピッチャーがボールを離してからならいいけど・・・
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