巨人の坂本勇人が11月8日のヤクルト戦(東京ドーム)で通算2000安打を達成した。31歳10カ月での達成は史上2番目の年少記録。記念すべきシーンを振り返るとともに、これまでの歩みも見ていこう。 写真=榎本郁也、小山真司、BBM 
1回裏、二死走者なしで迎えた第1打席で左翼線に二塁打。通算2000安打とし、記念のボードを掲げる
重圧の中での一打
前さばきの巧みな坂本勇人らしい、技ありの一打で決めた。前夜の試合(対ヤクルト、東京ドーム)で通算1999安打とし、迎えた11月8日の同カード。歴史的な瞬間は1回裏の第1打席にやってきた。
二死走者なしで打席に立った坂本は、1ボール2ストライクからの4球目、ヤクルト先発・
スアレスが投じた外寄りの128キロスライダーに反応。ややタイミングを外されたかっこうとなったが、目いっぱい両手を伸ばし、最後は左手一本で芯に乗せて振り切ると、打球はレフト線へ弾んだ。技ありの二塁打で記録した通算2000安打に、思わずガッツポーズ。東京ドーム今季最多の3万1735人の惜しみない拍手を受け、笑みがこぼれた。花束を受け取ると、何度もスタンドに頭を下げ「想像以上にファンの方が期待してくれていました。あの雰囲気は一生忘れません」と試合後、この瞬間の心情を振り返り、感謝の言葉を口にしている。
史上53人目の大台到達だが、31歳10カ月での達成は、
榎本喜八(31歳7カ月)に次ぐ2番目の年少記録で、・・・
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