
最後はボールは中指で離れていく
ヒゲさんのスローイング
D この間、5のつく2ケタ同士の掛け算(55×55とか)の法則の話をしましたが(
「ダンプ捕手講座2」)、僕は子どもたちに野球を教えるとき、ちょいちょいそういうのをはさむんですよ。この掛け算は、子どもだけじゃなく、明大の現役の学生でも、みんな一斉に下向いていましたけどね(笑)。
――人が困った顔を見るのが好きなんですか(笑)。
D ブルブル(と首を震わせ)、とんでもない。ただ、こういうのを入れていくと、聞くほうの集中力が違ってくる。あれ、このおじさん、少し違うぞ、ってね。ほかには、例えば……世界で一番高い山はエベレスト、チョモランマですが、二番目はどこですか、とか。こういうのを偉そうに言うんですよ。みんな答えられないから。
――(あっさり)K2ですか。
D ありゃりゃ、さすがベースボールさん、だけど、ここで答えちゃ話が続かないなあ(笑)。まあ、時々、講演とかでも、あっさり答える人がいるけど、そのときはそのときで、「ああ、だったら僕の出番はありませんね。これでおしまいにします」と言うと、またウケたりする。ほかにも、日本で二番目に長い川とか、いろんなことを頭に仕込んでおいて、相手の集中力が切れたときなんかにポンとはさむんです。
――では、ダンプ流捕手術の3回目ですが、今回はスローイングをテーマにしましょう。もともと肩は強かったんですよね。
D うん、肩はね。若いときは強い球をできるだけ早く二塁に送ればいいと思ってやっていました。それで十分、刺せましたし。ただ、以前も話したことがあるけど、それだけじゃダメと思ったのが、・・・
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