大好評の「昭和ドロップ!」。今回のテーマは3人の恩師である長嶋茂雄氏。現役選手として、監督として日本中を沸かせた球界最高のスーパースターだ。1回では収まりきれず、今回は前編とさせていただく。 構成=井口英規 
これがウワサのパー走りだ!
投手だけど背番号3?
──では、「昭和ドロップ!」シーズン3の2回目に入りましょう。
川口 シーズン3って何?
──3回目の取材ということです。ちなみに連載は7回目で、別冊への出張版を入れたら8回目です。
川口 こき使うね、ベーマガさんは(笑)。サダさん、その前にデザート食べませんか(今回の取材地は某料理店。ちなみに全員が「すき焼き定食」だった)。連投らしいんで、糖分補給しときましょう(笑)。
篠塚 それはそうと、このコーヒー、薄くないかな?
定岡 俺は普通だよ。一人だけアメリカンだったんじゃないの。
川口 シノ(篠塚)さん、それ、まさか、例の味覚障害では(笑)。
篠塚 やばいか(笑)。じゃあ、この砂糖をなめてみようか……大丈夫、甘い。塩じゃない(笑)。
定岡 (店のお勧めメニューを見て)俺、このティラミスのケーキが食べたいな。単品はないの?
女性店員さん すべてお得なセットになっております。
川口 ケーキにはアイスがついているみたいですよ。
定岡 2つは食べられないな。グッチ(川口)、アイスは食べてよ。
川口 はい。シノさんはゼンザイどうですか。店の名物らしいですよ。
篠塚 そうしようかな。あれ、これもなんかついてるね。
女性店員さん お口直しの梅干しと塩昆布です。
定岡 じゃあ、それはベーマガさんに食べてもらおうか。文章に渋さが出るかもしれませんよ(笑)。
──定岡さん、編集者をオチに使わないでください(笑)。
定岡 雑談はここまでにして(笑)、本題にいきましょう! 次のテーマは何ですか。
──実は今回、川口さんに決めてもらいました。
川口 王貞治さん、長嶋茂雄さんのONがいいかと思ったんですが、サダさん、どうですか。
定岡 いいね、昭和ドロップらしいな。前回(第2シーズン)、休んでいるからシノにたくさんしゃべってもらおう!
篠塚 でも「昭和ドロップ!」は面白いタイトルですよね。誰がつけたんですか。
定岡 俺が考えたんだよ! 1回目の後、相談されてね。最初は「昭和の言霊(ことだま)」もいいかなと思ったけど、カタカナが入ったほうがインパクトあるかなって。丸1日、考えたんだ。
──さすが定岡さんです。読者の評判もいいですよ。
定岡 いやいや(照)。
川口 じゃあ、まずは長嶋さんの話にしましょうか。
定岡 2人とも山ほど話があるんじゃないの。
──長嶋
巨人にドライチで入った定岡さん(75年入団)、篠塚さん(76年入団)、FAで入った川口さん(95年入団)は、長嶋さんからラブ
コールがあったのが共通点だと思っています。ちなみに皆さん、長嶋さんの現役時代からのファンですか(74年に引退)。
川口 もちろん! 僕は小学5年からピッチャーだったけど、監督に「背番号3番を着けさせてください」とお願いしたら「ピッチャーはダメ」と言われた記憶がある。
──王さんの1と長嶋さんの3が、銭湯の下駄箱でも、いつもいっぱいという話もありましたよね。
川口 俺は3。やっぱり長嶋さんの番号で、みんなのあこがれだからね。サダさん、僕らのガキのころはみんなそうですよね……。あれ、返事がないな……。サダさん、長嶋さんって背番号3でいいんですよね!
定岡 確かめるなよ、そんなこと! 返事しなかったのは何を話すか考えていただけ(笑)。でもさ、僕らにとって現役時代の長嶋さんは、テレビの中の人で現実味がなかったんだよね。高校まで野球部もなかったし、テレビもそんなに見なかったしな。
篠塚 僕も小さいころはプロ野球はそんなに見てなかったな。ただ・・・
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