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12球団2020年シーズン回顧

オリックス・大型連敗で開幕から低空飛行 低迷打破へ来季を見据える/12球団2020年シーズン回顧

 

9年連続の開幕黒星発進となると、以降も連敗がかさんで浮上できず。8月には監督交代でリスタートを図ったチームは、もはや来季を見据えた戦いにシフトした。

[2020年成績]※成績部分の数字はリーグ順位
45勝68敗7分 勝率.398
442得点(6)、502失点(3)、打率.247(4)、60失策(3)
90本塁打(4)、95盗塁(2)、防御率3.97(3)

最下位に選手会長・若月も「不甲斐ない」と頭を下げた


下位低迷で監督交代


 投打ともに不安定な戦いが続いた。エース・山岡泰輔、救援の比嘉幹貴海田智行が故障離脱。頼みの山本由伸は、開幕から1カ月で3勝を挙げるも、以降は8月まで白星を飾れず。攻撃面でも得点力不足解消を期して開幕時は一番・T-岡田、二番・ロドリゲスの攻撃型オーダーを組む一方で、機動力や犠打などの小技を使えず、好投手を相手に打線が沈黙すれば打つ手がなかった。

 さらに“大物助っ人”と期待されたジョーンズも機能せず、好調を維持するのは吉田正尚のみ。遊撃の安達了一も潰瘍性大腸炎を患っており休養日を設けながらの出場で、大城滉二廣澤伸哉らと併用するなど、打線も守備も日替わりメンバーを余儀なくされた。そんな苦しい展開を強いられ、低空飛行が続く。開幕2カード目で、同一カード6連戦となるロッテ6連戦(ZOZOマリン)で、“6タテ”を喫しながらも、一時は借金3まで減らしたが、2度の7連敗と大型連敗を重ねては、浮上の気配が漂わず。8月17日からの西武戦(京セラドーム)で3連敗を喫し、同20日時点で借金は17にふくらむばかりだった。

 すると、20日の試合後に西村徳文監督の辞任が発表され、翌21日の西武戦(京セラドーム)から中嶋聡二軍監督が代行で指揮を執ることに。雰囲気を変えるべく、明るさを前面に出して就任初戦から3連勝で再スタートを切った。だが、勢いだけで浮上できるほど甘くはなく……。中嶋新体制2カード目のソフトバンク戦(PayPaYドーム)で3タテを喫し、続くロッテ戦(京セラドーム)まで5連敗。以降も連敗を繰り返し、上位との差は開くばかりだった。試合中盤までは接戦を演じながらも勝負どころで失点を重ね、投手が踏ん張れば打線が沈黙と、“勝負弱さ”を露呈した。

来季をにらんだ戦い


 とはいえ、光明はゼロではない。9月16日に育成から支配下登録された大下誠一郎が17日の楽天戦(ほっと神戸)でプロ初打席初本塁打を放つなど若手が躍動。投手陣でも3年目左腕の田嶋大樹が16日の楽天戦(ほっと神戸)でプロ初完封を飾り、故障から復帰した張奕富山凌雅漆原大晟も奮闘し、同日以降、5カード連続で勝ち越すなど、チーム状態はようやく上向いていった。

 ただ、すでに背負っていた借金は大きく、10月29日の日本ハム戦(札幌ドーム)に敗れて最下位が決定。西武、楽天に勝ち越しながらも、ソフトバンクに5勝17敗2分、ロッテに5勝18敗1分と大きく負け越し。2球団にシーズン借金23以上の25の負け越しが大きく響いた。

 もはや見据えるのは来季だった。10月ごろから「変な話、もう来シーズンがスタートしていると思っている」と、中嶋監督代行が口にするなど、課題を洗い出し、経験を積む場にシフト。正捕手・若月健矢だけでなく、伏見寅威頓宮裕真を起用するなど、各ポジションで競争をあおり、シーズン終了後の秋季練習では「どこ(のポジション)もレギュラーは決まっていない」ときっぱり。11月12日には正式に中嶋監督が来季の指揮を執ることが発表。2年連続の最下位に甘んじた今季は、来季をにらんだものになった。

躍り出た次世代ホープ 紅林弘太郎外野手 成長を続ける“ポスト安達”



 一軍の舞台でドラ2ルーキーが成長を示した。ファームで腕を磨いていた8月のこと。連日スタメン起用される中で「得点圏で打てていない。変に力んでしまうんです」と、打率のみならず打点を挙げることを期していた18歳は、シーズン最終盤に一軍昇格を手にすると、本拠地最終戦の11月6日の日本ハム戦(京セラドーム)で、殊勲打を放った。同点の5回、二死二塁から左翼前に勝ち越し適時打を放ち、先発のドラ1左腕・宮城のプロ初勝利をアシスト。強肩が光る遊撃守備も魅力で、正遊撃手・安達の後継者筆頭候補が、勝負強さを身につけつつある。

編集部考察 2020のターニングポイント 逆転サヨナラ負けからの借金生活


6.23 ZOZOマリン


 開幕カードを1勝2敗で負け越し、迎えた2カード目の初戦は、6回に2本の適時打で逆転、8回に野戦で勝ち越しと粘りを見せて最終回へ。マウンドには抑えのディクソンと勝ちパターンだった。が、一死三塁から同点打を浴びると、代走・和田康士朗の盗塁に暴投も絡んで三塁に進まれ、2つの申告敬遠で満塁策に。最後は押し出し四球で呆気なくサヨナラ負け。目指したミスにつけ込み、足を絡めた攻撃を相手にやられ、目前で逃した勝利。開幕直後ながら勝てば勝率5割で勢いに乗る可能性もあったが……。この1敗から対ロッテで黒星を重ねることにもなった。

2020基本布陣


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