首位の座を明け渡したのは1度(2日間)だけ。エース・菅野智之の歴史的な連勝記録もあり、開幕から快調に飛ばした3度目の原体制2年目は、危なげなくリーグを連覇。ただし、最後に課題を残した。 
10月30日に2年連続のリーグ優勝を決め、ファンに勝利を報告する巨人ナイン
9年ぶりの日本一へ――
10月後半におもしろいほどに勢いを失い、最後は5連敗からの引き分けでV2決定は、それまでの戦いぶりを考えると想定外の流れではあったが、大逆転劇を許すほどのものでもなかった。ペナントレースだけで考えると、他を寄せ付けない圧倒的な強さでの2連覇。事実、最終的に2位・
阪神とは7.5ゲーム差(優勝が決まった10月30日時点では8.5ゲーム差)。開幕4連勝でスタートダッシュに成功し、首位の座を明け渡したのは7月12~13日の2日間のみ(しかも相手は最下位となる
ヤクルト)という独走Vだった。復帰2年目の
原辰徳監督は優勝後会見で「僅差の勝負をしてきた」と厳しい表情で振り返ったが、そのわずかな差を勝利に確実に結びつけるしたたかさと、勝負所をかぎ分ける攻撃陣、僅差を守り抜くリリーフ陣の強さが2020年の巨人にはあった。
ただ・・・
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