1カ月にわたるキャンプが終わり、各球団はオープン戦に入った。沖縄の名護でキャンプを張った日本ハムは、キャンプ終盤に極端な守備シフトを試す場面があった。練習後に栗山監督が語ったその意図をリポートする。 文=滝川和臣 写真=高原由佳、BBM 
昨年は守備のほころびが失点につながるケースが多々あった。キャンプではディフェンス面を見直した
イレギュラーな慣れない動きを確認
キャンプ終盤を迎えると紅白戦や練習試合が連日組まれ、練習にあてられる日は限られてくる。そうした中、2月22日は日本ハムにとって数日ぶりの全体練習。午前には大胆なシフトを敷いた守備練習が行われた。今では、どこの球団もデータから打球傾向を割り出し、極端なシフトを敷くが、日本ハムも思い切った作戦を取ることで知られる。2年前には左打者の
オリックス・
吉田正尚に対して、三塁手を一、二塁間に守らせる変則的なシフトを敷いている。
この日行われたチーム内で「オーバーシフト」と呼ばれるメニューは、最初に外野手3人を右に寄せ、空いた左翼線を三塁手に守らせた。外野を4人で守りシフトの間を打球が抜けたときのカットプレーを練習。内野には3人しかおらず、普段とは異なる位置で中継を行ったり、イレギュラーな動きでベースカバーに回るなど、打球によって各ポジションの動きを確認した。
続いて行ったのが・・・
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