“お得意様”なんて言わせるな!「混パの理由が首位への道!?」で分が悪い“苦手球団”を浮き彫りにした中で、今後の戦いでキーマンになり得るのは──。彼らの奮起で苦手意識が払拭されれば、同時にチームを浮上に導くはずだ。 【打倒Lのキーマン】ソフトバンク・柳田悠岐 主砲のひと振りで攻略の糸口を
相性の良さでチームを引き上げる。対
西武は昨季も打率.333。メットライフでは過去あまり成績を残せていないが、今季は4月18日の試合で4打数4安打をマークするなど、ここまではホーム・ビジター関係なく強さを見せている。難敵・
高橋光成に対しても、今季こそ10打数1安打ながら、2019年5打数3安打、昨季6打数3安打と苦手意識そのものは感じられない。投手戦、乱打戦でも、主砲の一打で雰囲気はガラリと変わる。
グラシアルの離脱により四番を任され、チャンスで打席が回ってくることも増えただけに、そのチャンスを確実にものにしていきたい。
【成績】 [今季]43試合、打率.294、50安打、7本塁打、19打点、1盗塁
[対L]9試合、打率.316、12安打、2本塁打、4打点、1盗塁
【打倒Hのキーマン】楽天・岸孝之 炎上からの巻き返しを
今季はここまで
ソフトバンク戦2試合に先発し、6回途中6失点、3回5失点と打ち込まれている。いずれの試合も1四球と自滅したわけではない。問題なのは純粋に力負けしている点だ。6失点した試合では「変な四球は出さなかったんですけどね。普通に打たれました」と敗者の弁。ただ、11日の西武戦(
楽天生命パーク)の試合後に
石井一久GM兼任監督が「真っすぐの強さもあったし、変化球も少し精度が高かった。少し調子が上がっている」と語ったように復調への兆しはある。ベテラン右腕の巻き返しなくして、苦手意識払拭は実現しない。
【成績】 [今季]7試合2勝3敗0H0S、31奪三振、与四球9、防御率4.24
[対H]2試合0勝2敗0H0S、6奪三振、与四球2、防御率10.80
【打倒Lのキーマン】ロッテ・田村龍弘 故障復帰後は機動力封じへ
武器を奪うことが勝機を生み出す。西武打線は“足攻“の脅威もあるだけに、正捕手の機動力封じが欠かせない。4月28日に左太ももの肉離れで現在離脱中も、全治1カ月とあって交流戦明けには戦列に戻ることが濃厚だ。対西武9試合は被打率.232で32失点に抑える一方で、許した盗塁は20。
田村龍弘も5盗塁を決められ1つも刺せず。4月11日の同戦(ZOZOマリン)の1点リードの4回には
源田壮亮に二盗、三盗を決められて同点犠飛を浴び、その後に勝ち越し点を献上して1対2で惜敗した。“獅子退治“のカギは扇の要が握っている。
【成績】 [今季]27試合、打率.242、16安打、0本塁打、盗塁阻止率.150
[対L]3試合、打率.333、2安打、0本塁打、盗塁阻止率.000
【打倒Mのキーマン】オリックス・福田周平 流れを呼び込む斬り込み隊長
先発投手が抑えれば援護をできず、得点を奪えば投手陣が乱れるなど、
ロッテ戦は投打がかみ合わない。ただ、投手戦でも乱打戦でも、得点を奪うに越したことはないだけに、5月11日の一軍昇格から一番に座る
福田周平が果たす役割は大きくなるだろう。ファウルで粘って四球をもぎとり、逆方向への軽打も可能。俊足も併せ持つ男が出塁すれば、機動力も使える。四番に定着している
杉本裕太郎が対ロッテ戦で打率.385、6本塁打と好相性を誇るだけに、背番号4がチャンスメークを果たして流れを呼び込めば、自ずと勝機は見えてくる。
【成績】 [今季]7試合、打率.263、5安打、0本塁打、0打点、1盗塁
[対M]出場なし
【打倒Eのキーマン】西武・森友哉 攻守に力を発揮して勝利を呼ぶ
森友哉の集中力は高まっていた。5月12日の楽天戦(楽天生命パーク)、7回二死二塁、フルカウントからの7球目、
則本昂大のチェンジアップをたたいた打球は右前へ。1点差に迫る適時打になったが反撃はここまで。1点及ばず3対4で敗れてしまった。今季、楽天相手に8試合で打率.207と苦戦している森だが、直近2試合では4安打1本塁打。持ち前の打棒は徐々に発揮している。あとはリードだ。今季は
小深田大翔に打率.333、
浅村栄斗に.357、
島内宏明に.385。痛打を浴びている打者対策に力を入れたい。森が攻守で力を発揮して勝利を手繰り寄せる。
【成績】 [今季]40試合、打率.267、39安打、5本塁打、14打点、1盗塁
[対E]8試合、打率.207、6安打、1本塁打、3打点、0盗塁
【打倒Mのキーマン】日本ハム・杉浦稔大 悪夢払拭で上昇気流に乗りたい
バックスクリーンへ消えていくロッテ・
岡大海の飛球を
杉浦稔大はどんな気持ちで見守ったのだろうか。9回二死からの逆転サヨナラ弾(4月21日、ZOZOマリン)。今年から本格的に9回を任されている男が味わうクローザーの厳しさだった。翌日の同カードでやりかえしたが、4月下旬に再び投球に不安定さを見せ、一時休養のため登録を抹消された。5月11日、
栗山英樹監督は杉浦を一軍に合流させ、「スギに対する信頼は変わらない」と再び守護神の座を託した。ロッテ戦でのサヨナラの悪夢を払拭したとき、チームも本当の意味で上昇気流に乗っていけるはずだ。
【成績】 [今季]14試合0勝1敗0H8S、13奪三振、与四球5、防御率4.26
[対M]4試合0勝1敗0H1S、5奪三振、与四球1、防御率4.91