近年、高校のトップクラスの投手とプロの力の差はどんどん接近してきており、高校を出て1、2年のうちに主力級になる投手も少なくない。今季は高卒2年目の宮城大弥(オリックス)が早くも2ケタ勝利に到達。そこで、過去に高卒2年目以内で2ケタ勝利した投手の顔ぶれを調べてみた。(成績は8月17日現在) データ・文=永山智浩 
8月13日のロッテ戦[ZOZOマリン]で勝ち、「10勝目」のポーズをとる宮城[オリックス]。両リーグ一番乗りの2ケタ勝利だ
ドラフト制以降19人目 左腕では31年ぶりの2ケタ
後半戦スタートの8月13日、オリックスの宮城大弥はロッテ戦(ZOZOマリン)に先発、6回2失点で勝利投手となり、両リーグ一番乗りの10勝をマークした。高卒2年目までに両リーグ一番乗りで2ケタ勝利を挙げたのは1 987年の
巨人の
桑田真澄以来、実に34年ぶりのこと。またオリックスの両リーグ10勝一番乗りは2 014年の
西勇輝以来7年ぶり。このときチームは
ソフトバンクと最後まで優勝争いを展開し、僅差で2位だった。
宮城は興南高(沖縄)在籍中から注目された左腕で、オリックスがドラフト1位で獲得。1年目の昨季はファームで6勝をマークし最多勝を獲得。ペナントレースの後半、10月4日の
楽天戦(京セラドーム)でプロ初登板初先発を果たし5回2失点。3試合目となった11月6日の
日本ハム戦(京セラドーム)に5回3失点でプロ初勝利をマークした。オリックスとなった89年以降では、94年の
平井正史、17年の
山本由伸以来3人目の高卒ルーキー勝利だった。
2年目の今季はキャンプ、オープン戦時から評価も高く・・・
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