今年もドラフト会議が近づいてきた。各球団の指名、補強戦略が気になるところだが、では実際、12球団の補強戦略とその結果にはどんな傾向があるのだろうか。高卒選手を多く育てているチームは? 投手と野手での違いは? 活躍した選手を入団前の経歴と投手(先発、救援)、野手で分類し、分析してみた。(数字は9月27日現在) データ・文=永山智浩 
四番としてヤクルトを引っ張る村上宗隆。村上や山田哲人といった高卒選手をチームの柱になる選手に育て上げたことが、今季のヤクルトの快進撃のバックボーンでもある
高卒打者を育てたヤクルト先発は大卒ドラ1軸の広島
今年は、シーズン中ではあるが、10月11日にドラフト会議が行われる。2005年から07年までは高校生と大学・社会人の分離ドラフトになったが、08年からは現在同様の形式になった。そこで08年ドラフト(09年入団)から昨年までの13年間、各チームでどのような球歴の選手が活躍しているのか、野手は規定打席到達者、投手は規定投球回到達者及びシーズン40登板の経験者を基準に分析してみた。
まずはセ・リーグ。6年ぶりの優勝を狙っているヤクルトは、高卒野手の山田哲人、村上宗隆を見事にチームの主軸に育て上げた。また捕手の
中村悠平を加え、3人の高卒野手はリーグ最多タイ。課題となっている投手陣は大卒の
小川泰弘がエースとなっているが、それに続く若手が伸び悩んでいて、外国人に頼っているのが現状。今後、高卒の
奥川恭伸らの成長が期待される。
阪神はこのところ大学の野手をドラフト1位で指名することが多い。16年入団の
高山俊は新人王、17年の
大山悠輔は主軸となり、今年の
佐藤輝明も前半戦の活躍は目覚ましかった。また社会人からは
近本光司、
中野拓夢と俊足をそろえていて、野手陣は高卒以外というメンバー構成。先発投手陣は
秋山拓巳、
藤浪晋太郎が高卒組。大卒組では
青柳晃洋と
岩貞祐太が規定投球回到達者だ。
連覇中の
巨人は・・・
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