ペナントレースの行方と同様に、注目を集めるのが個人タイトルだ。ほぼ当確の部門があれば、最後の最後までわからない部門もある。特に新人王のチャンスは一度しかなく、記者投票によって決定される。東京五輪が開催された2021年、果たしてタイトルを手にするのは誰か。ここではパ・リーグの新人王候補たちを紹介する。【セ・リーグ編はこちら】 ※記録は全て10月17日現在。年齢は2021年の満年齢 【本命】 オリックス・宮城大弥 投手/20歳/左左◎22試合、12勝4敗0S0H、防御率2.55
2年目の大ブレーク 20歳の巧みな投球術
パ・リーグの新人王争いもセ・リーグ同様、近年まれにみるハイレベルな争いとなっている。新人王レースのトップを走るのは3人の投手たち。いずれもこの2年のドラフト1位という球団期待の逸材だ。
まずは宮城大弥(オリックス)。2年目の20歳は打者の打ち気を察して咄嗟(とっさ)に球種を変更。同じ球種でも微妙にスピード差をつけて、バットの芯を外すなど、その投球術は高卒2年目とは思えない。最速153キロの直球に、カーブ、スライダー、チェンジアップを交え、本格派かつ技巧派の“複合派”を目指したいと言う左腕は、開幕から先発ローテーションを守り、12勝(4敗)の好成績。マウンドでの洞察力は素晴らしく、
山本由伸とWエースとしてチームの躍進を支えてきた。今季の登板はおそらく残り1試合。そこで13勝目を手にすれば・・・
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