今季は、特にセ・リーグにおいて、ルーキーの活躍が目立ったが、中でもシーズン後半に目覚ましい働きを見せたのが、牧秀悟(DeNA)だ。ルーキーの3割打者誕生は、23年ぶりのこと。ほかにもルーキーでは史上初のサイクル安打や5打席連続二塁打、2リーグ制後最多の35二塁打など、数々の記録を残したシーズンを振り返る。 データ・文=永山智浩 
10月8日の中日戦[横浜]では4安打。シーズン終盤は、四番に座ってヒットを量産した
98年の坪井、高橋由以来、23年ぶりのルーキー3割打者
ペナントレースが終了したが、今季はルーキーの活躍が目立った年だった。特にセ・リーグの野手が多く、昨年ドラフトされた野手15人のうち9人が一軍に出場。そのうち
阪神の
中野拓夢、
佐藤輝明、DeNAの牧秀悟の3人が規定打席に到達した。同一リーグでルーキーが3人規定打席に達したのは、1969年の阪神の
田淵幸一、中日の
島谷金二、
広島の
山本浩司以来、実に52年ぶりのことだ。

丸数字は打率順位、本=本塁打
その中でも牧は打率リーグ3位の.314をマークしたが、新人3割打者は史上12人目の記録となった。前回の新人3割打者は98年の阪神・
坪井智哉(.327)と
巨人・
高橋由伸(.300)の2人。22年間も生まれなかった記録だけに貴重だ。
開幕を一軍で迎えた牧は、3月26日、巨人戦(東京ドーム)で三番・一塁でさっそくスタメン出場。この日は4打数ノーヒット、四球1に終わったが、2試合目の4打席目に二塁内野安打を放ち、プロ初ヒットを記録。すると翌日は・・・
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