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12球団2021年シーズン回顧

【セ・リーグ3位】巨人・9&10月にまさかの大失速 勝率5割未満、大惨敗の3位/12球団2021年シーズン回顧

 

高橋由伸前監督時代(2016〜18)に3年連続でV逸、原辰徳監督が19年に復帰し、20年とリーグ連覇で巻き返した。21年は3連覇と日本一奪回をターゲットに臨んだが……。スタートダッシュした阪神を猛追し、一時は首位に浮上も終盤戦、まさかの大失速でVを逃し、3位に沈んだ。

[2021年成績]※成績部分の()内数字はリーグ順位
61勝62敗20分 勝率.496
552得点(4)、541失点(4)、打率.242(5)、45失策(1)
169本塁打(1)、65盗塁(4)、防御率3.63(4)

原辰徳監督復帰3年目は3位に終わる。2022年は3年契約を延長し、覇権奪回に挑む


想定外と指揮官の苦悩


 原辰徳監督にとっては3度目のリーグ3連覇と、日本一奪回を目指したシーズンだったが……。リーグ優勝を逃したばかりか、最終143試合目でセ王者のヤクルトに完敗(神宮、4対6)、勝率5割を切る(.496)苦しい戦いの末に、3位でシーズンを終えることとなってしまった。通算15年目の原監督体制下では負け越しは06年以来15年ぶり2度目、球団としては高橋由伸前監督時代の18年以来、通算9度目(36年夏除く)の“惨敗”といっていいシーズンだった。これまで圧倒的な強さを誇ってきた本拠地・東京ドームでさえも28勝29敗9分けでは、勝ち星が伸びないのは当然。なお、52年のフランチャイズ制後、後楽園球場時代も含めて、本拠地球場での負け越しは通算6度目で、いずれのシーズンもリーグ優勝を逃している。

 想定外の事態に繰り返し見舞われたシーズンでもあった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、打線の軸と期待されていた新外国人のJ.スモーク、E.テームズの2人の来日が遅れ、開幕に間に合わず。4月に入ると丸佳浩や開幕から4割近い打率をキープしていたZ.ウィーラーら主力選手たちが新型コロナウイルスの陽性判定で入院を余儀なくされる。開幕から1カ月後、助っ人たちが合流したかと思えば、2人のデビュー戦となった4月27日のヤクルト戦(神宮)で、テームズがアキレス腱を断裂し、わずか2打席で離脱。帰国、退団となってしまった。球宴と五輪による中断期間にはスモークまでもが家族が来日できないなどの理由から退団となり、不動の四番に成長した岡本和真の後を打つ役割と、打線を分厚くして得点力アップを狙った目論見は大きく外れた。キャプテンの坂本勇人の1カ月に及ぶ骨折離脱や、FA加入の梶谷隆幸もたび重なるケガで戦力とならず、143試合で110通りの打順に指揮官の苦悩が見て取れる。

連覇の原動力の先発陣が……


 一方、投手陣でもエース・菅野智之が右ヒジや脚の違和感で離脱を繰り返し、前年14勝の右腕が6勝(7敗)止まりの大誤算。高橋優貴が前半戦だけで9勝(最終的に11勝)、戸郷翔征が同じく8勝(最終的には9勝止まり)を挙げる働きで前半戦をしのいだが、2人も最後は息切れ。首位で9月に突入したものの、先発投手陣の不足もあって、指揮官がかねてより理想としていた中4〜5日のローテーションを導入したが……、成功には至らなかった。9月3日時点で最多の貯金15も、9月以降は10勝25敗8分け。この間、10連敗を記録するなど歴史的大失速で首位から陥落した。連覇の原動力でもあった先発投手陣は44勝51敗で負け越し。2ケタ勝利投手は前述の高橋のみでは苦しい。リリーフ陣は7人が45試合以上の登板と奮闘したが、やはり最後は疲労の色も濃く、チーム防御率3.63&541失点はセ4位で、打ってはセ5位のチーム打率.242。3位が精いっぱいだったといえる。

 CSでは2位・阪神に2連勝でファイナルステージへとコマを進めたが、優勝したヤクルトには3連敗で下剋上はならず。全日程終了後、21年までの3年契約だった原監督の3年間の契約延長が決定。指揮官は軒並み成績を落とした主力組を名指しし、12球団でトップクラスの成績を残すことを厳命。オフの補強は新外国人に限られており、坂本、丸、菅野らの復調なしにはV奪回はあり得ない。

躍り出た次世代ホープ 廣岡大志


廣岡大志[内野手] #32


エース左腕キラーポスト坂本に名乗り

 “躍り出た次世代ホープ”がヤクルトからの移籍選手というのが若手の突き上げがなかった2021年を表しているが、開幕直前に田口麗斗との交換トレードで加入した右の長距離砲が評価を高めた。中日大野雄大DeNA今永昇太という、攻略の難しいエース左腕からそれぞれ2本塁打。確実性アップは課題だが、一発長打は魅力。ショートが本職で、ポスト坂本勇人の一番手と言える。智弁学園高では岡本和真の1学年後輩。期待の星だ。

G担が選ぶ 2021のターニングポイント クローザーvs.四番に敗れ首位陥落→歴史的大失速


9.4 @甲子園


 歴史的大失速の始まりとなった試合。この日を迎えるまで首位に立っていたが、2位の阪神との直接対決に前夜から2連敗し、その座を明け渡すこととなった。9回まで1点リードしていたものの、9月1日まで32試合連続無失点のNPB助っ人記録を打ち立てるなど、安定した投球を見せていたT.ビエイラが9月9日に右ヒジ違和感で離脱し、チームはこの天王山から2つの引き分けを挟んで6連敗。9&10月は10勝25敗8分けと一気に坂を転がり落ち、2度と首位の座に返り咲くことはなかった。

2021基本布陣



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