ここからはNPBで実績を残したあと、独立リーグでプレーする選手の声をお届けする。最初はオリックス、ヤクルトでリリーフとして活躍した香川の近藤一樹だ。現在は「選手兼任コーチ」という立場でチームの勝利を目指し、右腕を振るう。 取材・構成・写真=高田博史 
昨季は中継ぎ、抑えで20試合に登板して防御率2.55で香川の前期優勝と総合優勝に貢献
香川を選んだ理由
──四国リーグ2年目、勝つことと育成することを両立させる難しさを実感されているのでは。
近藤 やっぱり課題が多いので、育成(重視)になってくるんですけど、その課題を選手がクリアしたときの達成感というか、うれしさっていうか。ハードルを越えたときのやりがいが表に出る。教えているほうも、やった感があるなと感じます。だから難しさというよりも、みんな楽しく野球をプレーして上達したという気持ちがあるので、また次の日に楽しいことが起きると思っています。大変さはあまり感じないですね。
──むしろ充実している。
近藤 充実していると思いますよ。それで勝つという結果が付いてくると、もっと楽しくなってくる。逆に負けても、それはそれで実績だと思っているので。
──香川は昨年、前期優勝と年間総合優勝されましたが、チームからドラフト指名には至らなかった。コーチとしても悔しかったことと思います。
近藤 (NPBから)調査書をいただけるレベルじゃなかった選手が、そこまで来た。それだけでもレベルアップだと思います。やっとその舞台に立てたということで、今年もう1年勝負できると思います。
──本当の競争相手は、大学生や社会人のドラフト候補だったりする。
近藤 そうですね。ある意味・・・
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