危なげなく達成した偉業だった。6月18日の西武戦(ベルーナ)でオリックス・山本由伸が、史上86人目(通算97度目)となるノーヒットノーラン達成。今季4人目と偉業ラッシュが続く中、102球の圧巻投球で、昨季の沢村賞右腕も「いつかはやりたい」と言っていた無安打無得点を演じてみせた。ただ、表した感情は喜びだけではない。 写真=大泉謙也 
6月18日の西武戦[ベルーナ]でオリックス・山本由伸が史上86人目のノーヒットノーランを達成。開幕から3カ月足らずで、すでに今季4人目の偉業達成となった
ボールがうなりを上げた。最速155キロ、直球の平均も152.2キロを記録したスピードに加え、キレも制球も抜群。初回先頭・
川越誠司を151キロの内角直球で空振り三振に仕留めると、以降も直球主体に力で押していく。ストライク先行でリズムも生み、相手打者が早めに仕掛ける好循環で球数も減。そんな相手を逆手に取るように、打順が二回り目に入れば初球からフォークで空振りを奪い、120キロ台のカーブでカウントを整える投球術も見せた。「若月(
若月健矢)さんを信じて投げました」と安打を許さない。
ロースコアが続く緊迫の展開もあり・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン