2019年、FA移籍により西武から移籍してきて以来、変わらず中軸の役割を担っている。キャリアを重ねていく中で、チームを支える自覚はより強固になってきている。苦しい上位争いが続く中で、自らの役割はただ一つ。チームを勝たせる一打を放つことだ。口調こそ穏やかながら、相当な覚悟が伝わってきた。 取材・構成=阿部ちはる 写真=井沢雄一郎、BBM 状況に応じた役割を
開幕直後こそ、球団新記録となる11連勝(1引き分け挟む)で首位を走っていた楽天だが、ケガや不振、新型コロナウイルスの影響などで主力選手が離脱し後半戦は急失速してしまう。そんな状況下でどっしりとチームを支えているのが三番・浅村栄斗と四番・島内宏明だ。成績だけではなく、その存在の大きさは計り知れない。順位が大きく変動しそうな最終盤。この2人の活躍がチームの順位を左右することは間違いない。今回はキーマンの一人である浅村にチームのこと、そして自身のことについて聞いた。 ──1~4位までのゲーム差が3.5と大混戦となっているパ・リーグは連日緊迫した試合が続いています。チームの雰囲気をどのように感じていますか。
浅村 うまくいかないことのほうが多いですが、その中でもみんなで勝ちにつながるようにとやっている感じです。
──うまくいかないことというのは?
浅村 投打がかみ合わないこともありますし、なかなかカード勝ち越しだったり連勝というのができないので、そのあたりが難しいなとは思いますね。今後も1試合1試合を大事に戦っていきたいです。
──連勝が難しいだけに、負けた次の試合がより大事になってくると思いますが、どういった思いで試合に臨んでいるのでしょうか。
浅村 そんなにゲーム差も開いていない中で大型連敗をしてしまうと、ぐっとゲーム差が広がってしまうので1戦1戦切り替えて、負けても次の試合に勝つ、という気持ちで特にこの時期はやっていますね。なかなかうまくいかないですけど、次の日には切り替えてやるというのが今は大事かなと思います。
──前半戦は大型連勝、そして大型連敗もありました。
浅村 あんなに貯金があったにもかかわらず、今は貯金もあまりなく、もったいないなという気持ちもあります。一方で、現状まだ優勝を狙える位置にいますし、あの大型連勝がなければ最下位でもおかしくなかったと思っているので、そこはプラスに捉えて今はとにかく勝つことだけ、考えています。
──今年は前半戦から島内選手らとDHをうまく活用する形で疲労を考慮した起用になっています。疲労感という部分で例年との違いは感じているのでしょうか。
浅村 うーん……。ずっとセカンドを守っているとしんどい部分は当然ありますし・・・
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