「BIGBOSS」こと新庄剛志監督の1年目は、新戦力の抜てきと経験値を高めることに重きを置いた。が、その結果、白熱したペナントレースの中で最後まで蚊帳の外のまま、最下位でフィニッシュ。来季、必ずやまいた種を実らせなければならない。 写真=BBM [2022年成績]※成績部分の()内数字はリーグ順位 59勝81敗3分 勝率.421
463得点(6)、534失点(5)、打率.234(4)、86失策(5)
100本塁打(4)、95盗塁(3)、防御率3.46(5)

新庄監督[左]の1年目は最下位に終わるも来季の契約を更新。巻き返しを期す
「公約」は実現するも最後まで浮上できず
3年連続リーグ5位からのチーム再建を託されたのは「BIGBOSS」こと新庄剛志監督。だが、育成と結果の両立は、やはり簡単なことではなかった。「優勝なんか目指しません」と宣言し、「トライアウト」と位置づけて迎えたシーズン。
ソフトバンクとの開幕戦(PayPayドーム)では新人の
北山亘基を開幕投手にサプライズ指名し、四番には
松本剛を据えるなど、いきなり「らしい」起用法を披露する。
狙いは明確だった。実績にとらわれず、積極的に若手を起用して経験を積ませる。本職ではないポジションを任せ、選手個人の新たな可能性を探る。その結果、就任時に掲げた「一緒に戦っていく選手全員を1回は一軍のグラウンドに立たせる」という公約は達成。故障でリハビリに終始した
ガントを除き、ドライチの
達孝太をはじめとする高卒新人たちも一軍初マウンドを踏み、野手も34人全員が出場を果たした。
だが、指揮官も半ば覚悟していたことかもしれないが、やはりチームとしての結果はついてこなかった。開幕5連敗を喫すと、初勝利を挟んで再び4連敗、開幕10試合で1勝9敗と大きく出遅れ、前半戦を終えた段階で借金18と混パの中で借金を丸抱え状態になる。
「オールスター明けからDHと捕手以外のポジション、打順は固定していく」としていた構想も・・・
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