劇的な幕切れに沸きに沸く――。シーズン最終戦まで優勝を争ったオリックスとソフトバンクによるパ・リーグのCSファイナルステージが10月12日から行われた。ワンプレーの重みが増す中、粘りと勝負強さで3つの勝利を重ねたオリックスがCSを突破。2年連続の日本シリーズ進出は、昨年の雪辱へのスタートラインだ。 写真=佐藤真一 
第4戦の9回裏、中川圭太[写真中央]が左前へサヨナラ打を放って劇的な幕切れ。ナインもファンも沸いた
王者ではなく挑戦者
一人ひとりが役割を全うし、粘って粘って次につなぐ――。シーズン最終戦で逆転優勝を飾ったオリックスの戦いが凝縮された、CSファイナルステージだった。
「アドバンテージのことは考えていない」と
中嶋聡監督は一戦必勝で決戦へ。指揮官同様に冷静かつ気合十分のエース・
山本由伸が初戦を8回無失点の快投で最高のスタートを切ると、第2戦は得点を許すも、すぐに追いつく粘りの展開に。勝利を手繰り寄せたのは今季、不振にあえいだ
杉本裕太郎だ。4回裏に直球を一閃し、左翼席に特大の2ランを放って一気にCS突破に王手。投打の主役が際立つ一方、
宇田川優希、
山崎颯一郎らの好救援でソフトバンク打線を封じ込め、流れを渡さなかった。
だが・・・
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