日本ハム、巨人と戦った栗山ジャパンの初陣に続き、初の国際試合となった札幌ドームでのオーストラリアとの2試合。快勝での連勝という結果以上に、来春3月に行われるWBC本番へ向けて確かな収穫と課題を手にしたことに、大きな意味があったはずだ。 写真=榎本郁也 
侍ジャパンのトップチームデビューとなった佐々木は第2戦に先発。変化球の制球に苦しみながらも4回無失点に抑えた
第1戦 2022年11月9日 @札幌ドーム ■試合時間/2時間59分 ■入場者数=1万8321人 日本 8-1 オーストラリア 
[オーストラリア/バッテリー]●W.ソーポルド、S.ケント、K.グロゴスキ、J.ケネディ、M.ニューンボーン、L.ドーラン-R.パーキンス、A.ホール
[日本/バッテリー]○今永、戸郷、森浦-森、甲斐
[本塁打]日本/村上(5回2ラン)
【戦評】 日本は1点を追う2回に岡本の2点適時打で逆転に成功。5回には四番・村上が2ランを放つと、6回は佐藤輝、近本、山田に適時打が飛び出し4点を追加する。先発の今永は初回に失策が絡んで1点を失ったものの4回1失点で10奪三振。二番手の戸郷は4回無失点で7奪三振、最後は森浦が1回無失点で締めた。
第2戦 2022年11月10日 @札幌ドーム ■試合時間/3時間42分 ■入場者数=1万6764人 オーストラリア 0-9 日本 
[日本/バッテリー]○佐々木、高橋奎、伊藤、湯浅、大勢-中村、甲斐
[オーストラリア/バッテリー]●T.アサートン、J.ガイヤー、L.ウィルキンス、T.バンスティーンセル、S.ホランド、J.トルス-R.パーキンス、A.ホール
【戦評】 日本は2回に塩見の2点適時打で先制すると、4回の近藤の適時二塁打、9回の周東の適時打をはじめ犠飛や押し出し四球など、相手のミスにも付け込んで小刻みに加点して9得点。投げては先発の佐々木が4回を無失点に抑えると、高橋奎、伊藤、湯浅、大勢とつなぎ計5投手で完封リレーを見せた。
「足攻」のテスト
東京ドームで日本ハム、巨人に勝利した強化試合2試合に続き、11月9、10日にオーストラリアと戦った「侍ジャパンシリーズ2022」。
栗山英樹監督にとって初となった国際試合でも連勝を飾り、来春の「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2023」に向けて上々の船出となった。
攻撃陣は第1戦で12安打8得点、第2戦は11安打9得点。その中で打線の中心は定まった感がある。言うまでもなく四番の
村上宗隆だ。第1戦では強化試合から数えて3戦連発4本目の一発を放った。指揮官も「本当にものすごい」という軸があったからこそ、
岡本和真をあえて七番に置くことができた。
村上を軸とした打線の効果はさっそく第1戦の2回に発揮された。1点を追う中で先頭の村上が一塁強襲の安打を放つと、
牧秀悟が右前へ運び、
森友哉は三振に倒れたものの相手捕手が弾いている間に二、三塁として七番の岡本。「内野が下がっていたので、前に飛ばせば点が入ると思っていた」と・・・
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