
1968年、阪神時代の江夏
江夏はけん制も天才的
この間、おたくの会社の別の雑誌(ベースボールマガジン2月号『
江夏豊と阪神タイガース』)で、インタビューしてもらいました。ありがたいですよね。僕みたいな通算で418本しかヒットを打ってない男に、80歳になっても天下のベースボールから取材の話が来るんですから。これも僕の人徳があって……いや、冗談です。あのときの、ものすごい江夏とバッテリーを組んでいたからでしょう。1シーズンで401奪三振なんて化け物ですよね(1968年の阪神時代)。
江夏のインタビューも載っていて、僕の話も出てました。
『包み込んでくれるようなリードで、俺の専属捕手だった。捕手には「打者の弱点を突くタイプ」と「投手の長所を引き出すタイプ」と大別して2種類ある。ダンプさんは後者。俺がほうりたい球をほうらせてくれた』
いや、なんかくすぐったいですね。うれしいな。こちらも天下の江夏が、そんなふうに話してくれるなんて。確かに僕と江夏は、あうんの呼吸というのか、話をまったくしなくても江夏が何を考えているか分かった。もちろん、配球面だけですよ。ふだんから分かったら、超能力者です。
あいつは、ピッチングだけじゃなく、けん制も天才で、一塁走者をバンバン刺した。小さい動きでピュッと投げてね。でも、一度、関東に行ったとき、審判から「関西ではいいかもしれないが、それはボークだからやめなさい」と言われたことがあります。そしたら、あいつどうしたと思いますか・・・
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