2023年の野球殿堂入り通知式が1月13日、都内の野球殿堂博物館で行われた。プレーヤー表彰では前DeNA監督のアレックス・ラミレス氏、エキスパート表彰では元阪神のランディ・バース氏、特別表彰では『六甲おろし』などを作曲した故・古関裕而氏が選出され、新たに殿堂入りを果たした。 写真=榎本郁也、BBM 
野球殿堂入り通知式に参加した、左から吉田義男氏、ラミレス氏、榊原定征コミッショナー、古関正裕氏、田名部和裕日本高野連元事務局長
MLBプレー経験者で海外出身選手は初
日本野球の発展に大きな貢献をした人の功績をたたえ顕彰するために1959年、創設された野球殿堂。過去212人がその栄誉を受けているが、今年新たに加わったアレックス・ラミレス氏(前DeNA監督)、ランディ・バース氏(元阪神)はメジャー・リーグでプレー経験がある海外出身選手では初の殿堂入り。また、古関氏は特別表彰の候補者に選ばれたのは4年連続5度目で、念願の殿堂入りとなった。
1月5日に開票した競技者表彰委員会のプレーヤー表彰では、当選必要数267(有効投票の75%)に対し、ラミレス氏は290票(81.7%)、さらに同会のエキスパート表彰では当選必要数116(有効投票の75%)に対し、バース氏は121票(78.6%)、7日に開票した特別表彰委員会では、当選必要数10(有効投票の75%)に対し、古関氏が10票を集めた。
ラミレス氏は2001年に来日。
ヤクルト、
巨人、DeNAで計13年プレーし、首位打者1回、本塁打王2回、打点王4回、最多安打3回など数々のタイトルを獲得、13年には外国人選手としては初の通算2000安打を達成した。16年から20年にはDeNA監督を務め、19年1月には日本国籍も取得している。
日本に適応したからこそ、大成功を収めることができた。01年、ヤクルト沖縄キャンプ初日。チームメートから志村けんさんのギャグ「アイーン」を教えられた。
「最初は面白いと思えなかったけど、球場の外でファンに披露すると、すごく受けました。初日からファンが受け入れてくれたことが大きかったです。ファンのために結果を残したい。一番のモチベーションになりました」
プレーでは当初、「日本でベースボールを教えてあげよう」という感覚だったが・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン