現役最高の先発投手同士が投げ合ったという単純な出来事ではなく、事実はもっと大きい。プロ野球の歴史に確実に名を残す2人の大投手が、まだ日本国内でプレーしている20代前半の全盛期に、初めて同じ試合に先発した。それくらいの事件だった。そう、事件だったのである。
2023年4月14日、ZOZOマリンでの
ロッテ対
オリックス1回戦。WBC準決勝のメキシコ戦で先発したロッテ・佐々木朗希と二番手で登板したオリックス・
山本由伸というNPBが誇る二大投手の予告先発が前日に発表されるとチケットは売れに売れ、開幕戦でも夏休みでも優勝争いの最中でもない春先の平日ナイターにもかかわらず5回裏終了時には「満員御礼」。発表された2万9088人の入場者は、10年経っても20年経っても、「この二人が初めて投げ合った試合を日本で見たんだよ」と、貴重な体験を語り継ぐことになるだろう。
本拠地のZOZOマリンを得意とする佐々木朗の投球内容も、圧巻だった。最速161キロの直球に、ダルビッシュ(
ダルビッシュ有)直伝の曲がりが大きくキレのあるスライダー、平均球速145キロの高速フォークを駆使し・・・
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